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犬の体温を耳で測る方法と体温計を使わない測り方

耳で測る方法・体温計
愛犬の様子がいつもと違うな?なんとなく元気がないな?と思ったら、どうしてますか?

わんちゃんはしゃべれないので「熱がある」「頭が痛い」「お腹が痛い」など言えません。

人間の子供が調子が悪い時に体温計で熱を測るのと同じように、病院に行く前に、まずは愛犬の体温や脈拍で体調を確認しておくだけで、飼い主さんとしても安心ですよね。
獣医

それでは、愛犬の体温や脈拍・呼吸数はどのくらいがふつうで、それをどうやって測ればよいのでしょうか?

今回は、家庭で出来る愛犬の体調の変化を把握する方法について一緒にみていきましょう。

犬の耳で体温を測る方法(赤外線式温度計)

メリット
・耳に1秒だけ当てれば体温を計測できる
・体温計を肛門に挿入する方法が嫌で暴れる犬でも大丈夫
デメリット
・正確な体温を計測できない
・健康な時に体温を測っておく必要がある

耳で体温を測る方法としては「赤外線式温度計」を使います。犬の耳に温度計の先端(感知部)を1秒程度あてれば測定できるのでとても便利です。

今回は、こちらの温度計を使いました。耳で測る場合は「ペット用」と記載がなくても「赤外線式温度計」であれば測定は可能ですよ。
赤外線式温度計・耳で測定

Amazonで購入したのですが、Amazonの商品ページには「ペット用に使える」という説明書きはありませんでした。

しかし、商品パッケージに「ペットの体温」という記載がありますね。
耳で体温を測定

温度計(体温計)自体の大きさは10cmくらいです。それほど大きなものではありません。
耳で体温を測定

早速、編集部の看板娘ラッキーちゃんの体温を耳で測定してみます。

体温計の先端の感知部を耳の穴に向けて赤いボタンを押すだけ。あっけなく測定完了です。
耳で測定

ラッキーちゃんの体温は「32.6℃」となりました。
耳で体温を測定

犬の平熱は38~39℃と言われていますので、明らかに低いですね(汗)これが赤外線式温度計のデメリットです。

先端の感知部を耳の穴の中に向けて測定したのですが、耳介や耳の入口付近ではもっと低い温度でした。

他にも色々と試しましたが、感知部をあてる部分が少しずれただけで、温度が3~5℃変化する事は良くありました(汗)

また、お腹の被毛がない部分で測定したら「34℃」となりました。
耳で体温を測定

測定する場合は、先端の感知部を「耳の穴の中に向ける」「お腹など被毛の無い部分にあてる」と、多少なりとも正確な体温に近づくのではないでしょうか?

健康な時に、これでおおよその体温を測っておき、体調が悪いときと比較して、体温が高いのか?低いのか?その「差」を比較するわけです。

試しに、人間の手のひらの親指の付け根の部分・母指球(ぼしきゅう)で測ってみました。すると「34.6℃」になりました。
手のひらで測定

やはり、正確な体温とは言えないですね(汗)

この赤外線式温度計の場合は、肛門に挿入する方法では嫌がって暴れるわんちゃんのための予備的な方法だと思います。

【注意点】
・感知部を「耳の穴の中に向ける」「お腹など被毛のない部分にあてる」と少しだけ正確になる
・健康な時と体調が悪いときの「温度差」で体調を確認する

直腸温(肛門に挿入)で測る方法

メリット
・正確な体温が測定できる
デメリット
・肛門に挿入するので嫌がって暴れる犬も多い

愛犬の体温が普段どのくらいなのか知るためにも、動物用の体温計を一つ用意しておくのがオススメです。

人間用の電子体温計や水銀の体温計にサランラップを巻いて使う方法もありますが、ラップを巻いても不衛生な場合もありますし、もし犬が暴れて直腸の中で折れたら危険です。
体温計
動物用として販売されているものを用意しておくと、体温測定する際に、粘膜を傷つけるリスクが減ります。動物用の体温計は人間用のものと違い、先端が柔らかくしなる構造になっていることが特徴です。

犬の体温は、直腸温を測ります。肛門にまっすぐ体温計を入れて測定します。このとき、違和感から暴れてしまう犬も多いです。

初めて測定するときはひとりが犬を抱えて暴れないように気をつけながら、もうひとりがゆっくりと体温計を挿入するといいでしょう。

しっぽを軽くもちあげると肛門が見やすくなります。慣れないうちはしっかりと場所を確認してから体温計を入れるようにしましょう。

この動画のように、犬用の体温計にラップを巻いて肛門に挿入して測ります。先端が柔らかく曲がる構造なので直腸を傷つけません。

ペット用体温計 犬の体温の測り方

体温計を使わない犬の体温の測り方・体調を把握する方法

なんとなく愛犬の具合が悪そうなとき、今すぐ家で愛犬の体調を知るひとつのサインとして、熱があるかどうかというところがポイントになります。

人間と同様に、発熱しているときは呼吸が荒くなったり、ぐったりしたり、体調が悪そうな様子がみられます。
体調が悪いシェルティー
犬の体温(平熱)は38~39℃で人間より2℃くらい高い
では、まずは犬の体温についての基本的な知識から学んでいきましょう。犬の平熱は約38度から39度までとされており、人間の平熱よりも2度ほど高いことが特徴です。(参考:改訂版イヌネコ家庭動物の医学大百科 パイインターナショナル P228)

これは愛犬を抱っこすると温かいと感じたり、一緒にベッドで寝ていて長時間くっつかれると、熱いと感じたりした経験があるのではないでしょうか?

ちなみに子犬の体温は成犬よりもさらに少し高い傾向にあります。

耳の付け根と足先(肉球)を触ってみる

犬の体温を正確に把握するには、体温計が必要です。しかしながら、身近にすぐ体温計がないときや、体温計はあるけど嫌がって暴れて測れない事もあるでしょう。

そんな時は、自分の五感を使って体温がふだんより高いのか低いのかを把握しなくてはなりません。

そのためには、まずは普段から犬をよく触っておき、この子はこのくらいの熱さなんだな、という感覚をしっかり掴んでおくことが重要です。

体温計を使わないで行う測り方として、一番体温を把握しやすい場所は耳の付け根、もしくは足先(肉球の部分)です。
キャバリアの肉球を触る
触ってみて、この部分が自分の手より異常に熱いと感じるようであれば、まず間違いなく発熱していると言えます。

逆に、自分よりも冷たいと感じるなら、少なくとも36度くらいまで体温が下がっている可能性があると言えます。

ほかにも脇の下などリンパ節がある部分に触れる方法もありますが、このあたりはよく触りなれてないと難しいです。

ですから、体の先端部分(耳の付け根と肉球)のほうが、どなたでもわかりやすくてオススメです。

呼吸回数を増やすパンティングをしているか?
暑くて舌を出すチワワ
また、発熱があると、犬の場合パンティングといって、舌を出して「ハァハァ」と浅く早く呼吸回数を増やすことで、体温を発散させようとする行動をとることがあります。

激しい運動はしていないのに、公園やドッグランで走り回った後のように、ハァハァとしていたら要注意です。そういった行動が一緒に見られないかも、よくチェックしてあげてください。(参考:改訂版イヌネコ家庭動物の医学大百科 パイインターナショナル P228)

こちらの動画のわんちゃんはパンティングしています。発熱ではなくて、地震が怖くてパニックになってパンティングしている状況のようです。

地震でパニック症状を起こした犬

しかし、体温が高すぎるとパンティングもせずにぐったりして動かないケースもあり、その場合はより症状が深刻ですので、一刻も早く動物病院に行って下さい!
病院

犬の呼吸数・脈拍数の測り方

犬の呼吸数が多くなることと、発熱に関連性があることを理解した上で、まずは呼吸の回数をどのように測れば良いのかみていきましょう。

基本は落ち着いているときに図るようにしてください。わかりにくい場合、そっとお腹に手を添えて、お腹が膨らんだり凹んだりする感覚から数えてもいいでしょう。

犬の平均的な呼吸回数
・安静時で1分間に20~35回ほど
・睡眠時は回数がやや減少し、1分間に18~25回程度
・1分間ずっと測定するのは難しいので、15秒数えて4倍するか、30秒数えて2倍する
※ただし、小型犬は多く、大型犬は少ない傾向があるので、愛犬の平常時の呼吸数を把握しておく
(参考:ビジュアルで学ぶ動物看護学 チクサン出版社 P189)

犬猫の呼吸数測定法

この動画のように、胸やお腹のあたりの動きをカウントします。15秒数えて4倍するか、30秒数えて2倍してください。
犬の呼吸数の測り方

呼吸数と同じく、脈拍数も発熱と関係性があります。いわゆる心拍数です。

発熱しているとき、呼吸が荒いとき、心臓の鼓動も早くなっていることがあります。興奮しているときに発熱している場合も、この脈拍数が早くなっている傾向があります。

犬の平均的な脈拍数
・安静時で1分間に70~120回程度
・運動しているとき(運動した直後)では、1分間に220~325回程度
・子犬や若い犬は少し脈拍数が高い傾向にあり、1分間に140~275回程度
・1分間ずっと測定するのは難しいので、15秒数えて4倍するか、30秒数えて2倍する
※ただし、小型犬は多く、大型犬は少ない傾向があるので、愛犬の平常時の呼吸数を把握しておく
(参考:ビジュアルで学ぶ動物看護学 チクサン出版社 P189)

犬猫の心拍数測定

この動画のように、内股の部分に手を沿わせることで脈拍を測定します。
脈拍数・心拍数の測り方
いまいちうまく感じられにくいときは、添える指を変えてみて、一番わかり易い指がどれか探ってみてください。親指よりも、人差し指や中指のほうが繊細な動きを捉えるのに向いています。

犬の体温が高い場合に考えられる理由や病気は?

では、犬の体温が高いときと低いときに、その理由や原因となっている可能性のある病気についてみていきましょう。

これらの症状があれば、必ず動物病院へ行きましょう!

熱中症
熱中症
暑い夏場の時期に、直射日光に長時間あたったり、締め切った部屋で留守番をしていたりすることで、一番なりやすい病気が熱中症です。

熱中症になると、犬はぐったりし、呼吸回数が増えて息が荒くなります。ときにはおしっこやうんちを漏らしてしまうこと(失禁)もあります。

また、そこまで症状がいかなくても、呼吸回数が増えてパンティングしてふらふらしていれば、熱中症の一歩手前である可能性が高いです。(参考:改訂版イヌネコ家庭動物の医学大百科 パイインターナショナル P229)

どちらにしても、熱中症の疑いがあればすぐに体を冷やすなどの対応が必要です(具体的な応急処置については次のパートで説明します)

熱中症ではなくて、単純に激しく運動したり興奮していたりするときにも発熱します。そのようなときは犬が落ち着くまで様子を見ましょう。しばらくしても発熱が続くようならば病院に行きましょう。

風邪(感染性疾患)、気管支炎、肺炎
細菌・ウィルス
次に、熱があるときに考えられるのは、ウイルスや細菌に感染している感染性疾患の可能性、気管支炎や肺炎というような呼吸器に関する病気の可能性もあります。

ウイルスや細菌に感染する感染症は、人で言うところの風邪と似たようなものです。犬でもいわゆる風邪を引くのです。

そして、気管支炎や肺炎が見られるとき、多くの犬は咳をします。咳は見分けにくいですが、次の動画のような症状が見られれば、咳と考えていいでしょう。

ケンネルコフ

こちらのわんちゃんは病院でケンネルコフ(犬伝染性気管気管支炎・犬風邪)と診断されたそうです

一方、咳と似て逆くしゃみというものがあります。咳とは似ていますが、動画を見比べていただければ違いが見えてくると思います。

チワワの逆くしゃみ

体温が高い場合(熱中症)の、家庭で出来る応急処置

熱中症の応急処置
・とにかく体を冷やす!
・水風呂に入れる
・保冷剤や氷を入れたビニール袋を首の付け根(頸動脈)や腋の下にあてる
・扇風機やクーラーを使う

では、実際に愛犬の体温がすごく高くなっていることに気づいたら、どうしたらいいのでしょうか?

可能な限り、早いうちに動物病院に行くことが理想ですが、動物病院に行くまでに家庭でもできるかぎりの処置をしてあげましょう。

特に、急な発熱で呼吸数も増えていたり、ぐったりしていたりするときには、すばやい対応が愛犬の命を左右することもあります。
日射病
万が一、愛犬のかかりつけの動物病院が休診日であったときでも、急患の受け付けが可能かどうか問い合わせ、必要に応じて違う動物病院や救急対応可能な動物病院へ行きましょう。

さて、愛犬が急な発熱をしていると分かれば、とにかく熱を下げるために、体を冷やすことが大切になります。

お風呂や子供用のビニールプールに水をいれて、そこに愛犬をいれます。さらに、ホースやバケツなどを使って、愛犬の体に水をどんどんかけましょう。
水風呂
とにかく全身が熱くなってしまっていますので、まずは体全体に水をかけてあげることがポイントです。

そして、ビニール袋に氷を詰めたり、保冷剤を利用して、首の付根(頸動脈あたり)や脇の下など、太い血管が走っている部分を中心に冷やしたりしていきましょう。

太い血管を冷やすことが体全体の熱を発散させる効果があります。

また、扇風機やクーラーなどを使える屋内の環境であれば、部屋全体を冷やすようにしましょう。
扇風機
扇風機は犬の体に直接当てるように使ってもいいです。もし、扇風機がない場合、ドライヤーの送風機能を使うのもひとつの手です。

(参考:熱中症対策 http://www.ms-vet.com/measures/)

犬の体温が低い場合に考えられる理由や病気は?

低体温症
一般的に体温が下がることは、子犬や老犬にみられやすい症状です。体温が下がってくると、体温が上がってしまったときとは逆に、脈拍数や呼吸数が少なくなる傾向にあります。

犬は体温が下がると、発熱しようとして震えることがあります。

しかし、さらに低体温が進むと、意識が薄くなり(ときには意識がなくなります)、瞳孔が小さくなるといったその他の症状がみられます。いわゆる低体温症です。(参考:改訂版イヌネコ家庭動物の医学大百科 パイインターナショナル P112)

次の動画は、寒くて震えている犬の様子が映っています。このような様子が見られたら、震えていると判断していいでしょう。

Funny dog shivers after eating snow

犬の低体温症の一番の原因は環境です。気温、室温が寒すぎるときに体温が下がってしまうのです。

他にも冬など気温が低い時に体がぬれた状態のままだと低体温になってしまいます。

体温が低いままだと、そのまま死に至ることもありえます。

体温が低い場合(低体温症)の、家庭で出来る応急処置

低体温症の応急処置
・濡れているならまずは乾かす
・カイロや湯たんぽなどで温める
・暖房で部屋全体も温める
・タオルや毛布でくるんで体温を維持

低体温症は、熱中症と同様に死に至る危険のある病気です。動物病院へ行くことが必要になりますが、家庭でもできる限りの応急処置をしましょう。

まずは、体が濡れているならしっかり乾かしましょう。ドライヤーを使いながら少し熱いくらいでもかまいませんので、どんどん乾かしてください。
ドライヤー
乾いたタオルを使いながら体を強めに擦ってあげるのもいいでしょう。また、使い捨てカイロや湯たんぽなどを活用し、わきの下や股関節部分などにあてて、ゆっくりと体があたたまるようにしてあげましょう。
バスタオル
もし、湯たんぽなどがなければ、温めたお湯をペットボトルにいれて簡易湯たんぽにするのもありです。湯たんぽが冷たくならないように温度管理には注意しましょう。

このとき、室温が寒ければ意味がありませんので、暖房を活用して部屋全体も温めるように工夫しましょう。

耳の付け根や足先がだんだん温かくなってくれば、温め方としては成功しています。

ある程度、犬の体温が回復すれば良いのですが、なかなか体温が上がらない場合はすぐに動物病院に向かうようにしましょう。

移動の最中も、犬を毛布でくるみ、カイロや湯たんぽは使用したままにして、温めながら移動するようにしてください。

(参考:低体温症 http://warabee.jp/group/magazine/season3/vol5.html)

(まとめ)犬の体温を測る方法

それでは、ここまでの話をまとめます。

・耳で体温を測る赤外線式温度計は、耳の穴の中や被毛がない部分に使う
・体温計も無い場合は、耳や肉球を触って自分より温かいか?冷たいか?確認する
・呼吸数と心拍数も測る。発熱時は同じように高くなる傾向がある
・浅く早く呼吸する「パンティング」をしているか?確認する
・応急処置をしたらすぐに病院へ

人間と違い、犬は自分で体温調節をしにくいため、飼い主のサポートが欠かせないことがポイントです。

日頃から愛犬の体をよく触り、体温をはじめ、呼吸数や脈拍数を知っておくことで、イザというときにすぐに対応できるようにしたいですね。

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