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犬が食べてはいけない草と好きな草。嘔吐や下痢は大丈夫?

小型犬が草を食べる

愛犬が散歩中に、道ばたや公園の草を噛んだり食べたりする姿を見て驚いたことはありませんか?

そのあと、草と胃液を一緒に吐き出すのも見たことがあるかもしれません。

胃が悪くて草を食べたのか心配になりますし、吐くと病院に行くべきか悩むところです。

この記事では、犬はなぜ草を食べるのか?犬が草を食べても大丈夫なのか?草の代わりがあるのか?などを一緒にみていきましょう。

    • 犬が食べてはいけない危険な草殺虫剤による中毒ノミやダニに注意が必要だよ!

犬が草を食べても大きな問題はない

問題無い
実は犬が草を食べるのは、それほど珍しいことではありません。犬はお肉が大好きというイメージがありますが、犬は雑食性の肉食動物です。

ですから、肉だけを食べるわけでもありません。犬が草を食べてもほとんどの場合、問題ありません。

(参考)
食性、嗜好、食餌の摂取量など 阿部又信
最新版犬の家庭の医学 p.42 最新版 犬の家庭医学 石田卓夫監修 共立製薬

なぜ、犬は草を食べるの?

なぜ草を食べる?
「なぜ草を食べるのか」についてはいくつかの理由が考えられていますが、よくわかっていません。

胸焼けや毛玉をとるため嘔吐したくて草を食べる、繊維質不足、腸内環境を整える、草に含まれる葉酸を摂取するため、草を食べることを楽しんでいるなどの理由が考えられています。

胃の中の物を吐きたくて食べる

吐く犬
犬は消化不良や胸やけがあったり、胃の中の毛玉をとるために、吐いてすっきりさせようとして草を食べていると考えられています。

また、草には繊維質があるので、便としても出しやすくなります。
(参考)
Why do dogs and cats eat grass? http://veterinaryteam.dvm360.com/why-do-dogs-and-cats-eat-grass?rel=canonical
最新版犬の家庭の医学 p.42 最新版 犬の家庭医学 石田卓夫監修 共立製薬

繊維質不足など栄養を補っている、腸内環境を整えている

野菜
体に異常がなくても、犬が繊維質を欲して草を食べている可能性もあります。

その証拠に、草を食べたがる犬に繊維質豊富なフードを与えることで、道端の草を食べなくなったという例もあります(参考:長期にわたり植物(雑草)摂食行為を示していたプードル犬の高繊維含有給餌による改善症例(動物行動学)

また、このような食物繊維は犬が持つ消化酵素では分解できないので、栄養にはなりません。ただし、整腸作用や腸内細菌の栄養になっていると考えられています。

さらに、草に含まれる葉酸を摂取するために食べているとも言われています。

草の歯ごたえを楽しんでいるだけ

草を食べるヨークシャーテリア
もしくは単純に、草の歯ごたえを楽しんでいるだけ‥という可能性もあります。

いづれにせよ、犬が草を食べる理由についてはハッキリとは分かっていません。

草を食べようとした時に注意すること

    • 公園や広場では、殺虫剤や除草剤をまいてることがあるよ!毒性のある草も生えてるので注意して!

公園の植え込み

公園や広場では、殺虫剤や除草剤をまく場合があります。日頃から殺虫剤や除草剤をまいているかどうか、確認しておきましょう。

もしまいていることがわかったら、そこでは草を食べさせないようにします。

また、公園や広場では毒性のある草が生えている場合もあります。庭に植えている身近な草が、犬にとっては危険なこともあります。

誤って食べてしまう危険性もあるので、生えている草の種類も調べておくようにしましょう。どのような草が危険かは後述します。

犬の中毒物で最多は不凍液、次にナメクジ駆除剤、殺鼠剤

なお、獣医師へのアンケートでは、犬が中毒になったり死亡したケースで最も多いものは「エレチングリコール(不凍液)」だったそうです。

次に、ナメクジ駆除剤、殺鼠剤、観賞用ユリ、除草剤‥と続きます。草だけでなく、家庭内での車の不凍液や保冷剤の不凍液、殺虫剤の管理には十分に注意してくださいね。犬の届かない場所に保管しましょう。

中毒内容に関する獣医師向けアンケート結果
獣医師へのアンケート
1、エレチングリコール(不凍液)
2、ナメクジ駆除剤
3、殺鼠剤
4、観賞用ユリ
5、除草剤
6、ヒトの医薬品
7、チョコレート
(出典:家庭犬の予防医療に関する研究

犬が草を食べたらどうすれば良い?家庭で出来る応急処置は?

    • もし、食べた草が分かっているなら写真に撮るか、病院に持っていて!

嘔吐したり下痢をしたりしている、ぐったりしている場合はすぐに動物病院に連絡するとともに、何をどのくらい食べたかも確認しておくと診察の助けになります。

食べた草がわかっていれば、持っていくといいでしょう。

犬が草を食べたあと、次のような症状が見られたら動物病院に行きましょう!

食べた後に嘔吐や下痢が続く(血が混じっている、コーヒーのような色などは要注意)

    • ずっと体調不良が続くようならすぐに病院へ!

草を食べた後、嘔吐してもその後は元気に過ごしていればそのまま様子見でも大丈夫です。

しかし、食欲も無く、そればかりか嘔吐を繰り返す、下痢が続く、お腹からキュルキュル音がしているというときは、すぐに動物病院に行きましょう。

特に血を吐いた、嘔吐物に血が混ざっている、コーヒーかすのような色をしている、下痢便が黒い、下痢でなくても便に血が付いている、寄生虫のようなものがいる場合は大急ぎで受診しましょう。

(参考:最新犬の家庭の医学 p.132-144 最新版 犬の家庭医学 石田卓夫監修 共立製薬)

食べた後に元気がない・ぐったりしている時

    • 殺虫剤による中毒が多いよ!家庭内でも注意してね

草を食べた後、犬の元気がなくなったりぐったりしたりしているときも要注意です。

草についていた殺虫剤や除草剤など薬品の影響、危険な植物を食べてしまったことも考えられます。

殺虫剤の中には、時間がたってから効くと言う遅効型の殺虫剤があり、数日してから神経症状が出る場合もあるようです。

元気がなくなったりぐったりしてるなら、すぐに動物病院に行って下さい!

かゆがっている時(アレルギーの可能性)

かゆい犬
犬が草を食べたり草むらに入ったりしたあと、かゆがるときはアレルギーかもしれません。

犬も花粉や草など植物によってアレルギーを起こすことがあります。

じんましん・湿疹のようなものができた場合や、かぶれてかゆがっている場合は動物病院を受診しましょう。

(参考)
一動物病院における犬のアレルギー性皮膚炎の発生状況
Hypersensitivity to Japanese Cedar (Cryptomeria japonica) Pollen in Dogs

顔や体に小豆粒のようなものがついている時(ダニ)

マダニが、犬に寄生した可能性があります。マダニは昆虫に見えますが、クモに近い節足動物です。草むらに潜んでいることが多く、通りかかったり立ち止まったりした動物に寄生します。

ダニは目や耳のまわり、肛門付近、足などにつきやすくなっています。
マダニ(出典:マダニ駆除対策、取り方

ノミと違ってかゆがらないので、気づかないこともあります。吸血する前は3ミリ程度しかなかったマダニは、吸血すると1cm以上の大きさになります。そこで初めて気づくこともあります。

こちらの動画では、ダニの生態がよくわかりますよ。

動画であるように、ダニが吸血した場合は1cm以上になることもあります。気持ち悪いですね!(汗)
吸血したダニ

マダニがたくさん寄生すると犬は貧血や皮膚炎になるほか、マダニが運ぶ病原体によってさまざまな感染症にかかる危険があります。

「バベシア症」といって原虫が赤血球の中で増殖する病気、ライム病という関節炎や発熱を起こす病気、重症熱性血小板減少症候群など命にかかわる感染症が知られています(参考:マダニが犬に引き起こす症状と病気 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)とは・国立感染症研究所

ダニに刺されてしまった場合、強い痛みがあるわけではありません。勘違いしやすいのが、引っ張ればすぐにとれるのでは?と考えてしまうことです。

ダニの顎はすごく強靭で、一度犬の体表にがっしりと噛み付いてしまうと、下手に引っ張れば体だけがとれてしまい、顎のある頭は体表に残ったままになってしまうのです。

そのまま放置すれば、残った頭のある部分から炎症が広がり、痛みやかゆみのもとになってしまいます。最悪の場合、皮膚の下まで入り込んで化膿して、手術で摘出するしかないとなります。
手術をうける犬
ダニに刺されたときの一番の応急処置は、ダニの位置を把握して、むやみに触らないということです。そして、すぐに病院に行きましょう。

病院が休診日などで、どうしてもすぐに行けない場合は、なるべく先が細いピンセットを、ダニの顎の根元にいれて抜いて下さい。ダニの体を挟んで引っ張ると、顎だけが体内に残ってしまう可能性があるので注意してください。

さらに、体(胴体部分)を挟んでしまうと、ダニの体液が犬の体内に逆流して、そこから何らかの寄生虫や病原菌がうつる可能性があります。ですから、なるべく病院に行くようにしましょう。

ダニのとり方はこちらの動画が参考になります。

この動画にあるように、まずは先の細いピンセットを用意します。
ピンセット
そして、胴体部分ではなく、なるべく顎に近い根元を挟んで引き抜きます
ダニを引き抜く
胴体部分を挟むと、ダニの体内の病原菌などが犬の体内に逆流するので注意してください!できるだけ、動物病院で抜いてもらいましょう

犬が食べてはいけない草や植物

    • 室内の観葉植物や花屋さんで買った切り花にも注意して!

犬はどんな草を食べても大丈夫、というわけではありません。草の種類によっては、犬に悪影響を与えるものもあります。

犬が食べてはいけない草、犬が好きな草についてもについて知っておきましょう。

犬が食べると危険な植物については意外と身近な植物も多く、鉢植えの観賞植物や室内に飾る花屋さんに売っているような花でも中毒が報告されています。

ここで書ききれないほど、多種多様な植物が犬にとって中毒の原因植物となっています。

<中毒の原因植物(※ごく一部です)>
中毒の原因植物中毒の原因植物(出典:環境省・飼い主のためのペットフードガイドライン
愛犬に絶対にたべさせてはいけない草は、有害植物に分類される種類の草になります。

消化菅刺激植物として、ポインセチア、ヤドリギ、アロエ、ハナキリン、ハツユキソウがあります。タキシンアルカロイドを含む、ヨーロッパイチイ、イチイも有害です。セイヨウキョウチクトウ、スズラン、ジギタリスは強心配糖体を含んでおり、ジギタリス中毒に似た症状が起こります。ダイオウ、テンサイの葉、オウゴンカズラ、スイバ、スカンポには可溶性蓚酸塩が含まれていて、嘔吐や下痢が起こります。興奮性植物のツツジはアンドロメトキシンが嘔吐下痢の症状を起こします。

その他にも、ユリ科の植物・キク科の植物・キキョウ(根)・アセビ・アザレア・アジサイ(つぼみ)・トリカブト・シャクナゲ・スズラン・キョウチクトウ・スイセン・ポインセチア・クリスマスローズなど多数あります。

草ではありませんが、玉ねぎが犬によくないことはご存知の方も多いと思います。
犬が食べてはいけない
玉ねぎだけでなく、長ねぎやニラ、ワケギも食べさせてはいけないので、家庭菜園などをしている方は特に注意してください。

こちらの動画はどちらも英語ですが、犬にとって危険な植物が写真で解説されているので分かりやすいですよ。

Poisonous Plants to Pets! By Veterinary Pet Insurance and Pet Poison Helpline

13 Common House Plants Poisonous to Dogs and Cats

(参考)
環境省・飼い主のためのペットフードガイドライン
ペットが口にしてはいけない植物を教えて下さい・日本獣医学会
身近にある危険な植物
モーガン小動物臨床ハンドブック 文永堂出版 [第16編中毒 有害植物 P1083~1085]

犬が好きな草と草の代わり

イネ科の植物が好きだね!

猫草として販売されている燕麦(えんばく)、ハルガヤ、カモガヤなど、イネ科の植物を好む犬が多いようです。

ペットショップや通販サイトでは「犬猫楽し草」「猫草」「ペットグラス」などのネーミングで販売されています。

草をやたらと食べたがる犬については、このような燕麦を与えてみたり、かかりつけの獣医さんに相談した上で、繊維質の多いフードや野菜を食べさせてみましょう。

草を食べたがる犬に、草の代用として繊維質豊富なフードを与えることで、道端の草を食べなくなったという例もあります(参考:長期にわたり植物(雑草)摂食行為を示していたプードル犬の高繊維含有給餌による改善症例(動物行動学)

(まとめ)犬が食べてはいけない草と犬が好きな草

犬が草を食べる

犬が草を食べたがること自体は、特に大きな問題はありません。しかし、殺虫剤や除草剤がついた草を食べる、マダニに寄生される、毒性のある危険な植物を誤食するなどのリスクがあります。

愛犬の散歩中に、飼い主さんが「食べても大丈夫な草」と「そうでない草」を瞬時に見分けるのはなかなか難しいものです。

ですから、草を食べたがる子には燕麦(えんばく)、繊維質の多いフード、犬が食べられる野菜などを与えるのもひとつの方法です。

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