わんたす|犬の健康とドッグフードとしつけのお悩み解決

犬のお悩み解決!安全・安心なわんちゃんの暮らし・わんわんお助け隊

初めての缶詰選び。安全・安心な缶詰ウェットフードとは?

ドックフードを選ぶ犬
「最近、いつものカリカリフードを食べてくれない」「犬用のおやつは食べるし、人間の食事中におねだりにくるけど、ドライフードは食べない」こんなお悩みがある飼い主さんは多いと思います。

おやつなどは食べるのなら、病気による食欲不振とは考えにくいですし‥。こんな時は、缶詰のウェットフードはいかがでしょうか?

缶詰ドッグフードとは、乾燥させて水分量を下げたドライタイプのドッグフードとは違い、肉などの素材をそのまま水分の多い状態で缶などに詰めて、密封して加熱殺菌をしたドッグフードです。

だから、ドライタイプのドッグフードに比べて、水分量が多く、また高温で焼くなどの処理をしていないため、素材の栄養素が分解されにくいドッグフードです。

肉食の犬にとって自然な食材が、そのままの形で与えられます。また、珍しい肉(ガチョウや馬など)が主原料の缶詰フードもあるのでアレルギー対策にもなります。

しかし、デメリットもあります。また、たくさん缶詰フードがありますから、何を基準に選べば良いのか、わかりにくいですよね?この記事ではこの缶詰ウェットフードについて解説します。

犬は肉食動物です!だから、植物の消化は苦手なんです

肉を食べるオオカミ
オオカミが家畜化して犬になりました。だから狼が祖先である犬は肉食動物です。ただし、ネコ科の動物ほどの肉食性ではなく雑食よりの肉食です。

犬は大腸の長さが身長の5倍しかありません(ネコやトラは4倍、オオカミは4~4.5倍、人間は10倍、羊は25倍です)腸が長いのは草食動物で、短いのは猫やオオカミのような肉食動物です。肉は胃酸でほぼ溶けますから、肉食動物は腸が短くても良いのです。
体長と腸の長さの比較
肉に比べて植物の中の養分は少ないので,腸などの消化器官で時間をかけてしっかりと養分を分解・吸収する必要があります。肉食動物の犬は腸が短いので、穀物などの植物は消化しにくい仕組みになっています。

また草食動物のように、穀物をすりつぶすための臼歯のような機能がほとんどなく、歯はハサミ状に重なりあって、肉や骨を鋭く切り裂き、砕くようになっています。そしてほとんどが丸呑みです。
犬の歯

犬の歯は、門歯、犬歯、前臼歯、後臼歯を合わせて42本あります。(乳歯の場合28本)

食べ物をすり潰したり、しっかり噛み砕く為に使う歯は臼歯ですが、草食動物に比べて発達していません。

犬の歯

でも、肉食動物だからといって、肉だけでは栄養不足です

犬の祖先のオオカミは獲物(鹿などの草食動物)を仕留めたら、肉、骨、心臓、肝臓など、色々な部位を食べることで、タンパク質だけでなく、ビタミンなどの必要な栄養素を摂取しています。(参考:犬は肉食動物なの? http://ziwipeak-jp.com/column/899)

それと同じように、犬に肉だけ与えていたら不十分です。タンパク質、脂肪、炭水化物、ビタミン、ミネラルがバランスよく必要です。(参考:ペットの食事学 犬編 http://www.kyoritsuseiyaku.co.jp/owner/knowledge/syokuji/dog1/index.html)

缶詰ウェットフードに必要な栄養素とは?

犬に必要な栄養素は、タンパク質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルの5大栄養素といわれるものです。これらを過不足無く摂取できるのが良質の缶詰フードという事になります。

三大栄養素でみると、犬と人間は似ているが‥
3大栄養素の違い(環境省「飼い主のためのペットフード・ガイドライン ~犬・猫の健康を守るために~」パンフレットより抜粋)

犬は家畜化して人間と共同生活していく中で、雑食性が進みました。たん白質の必要量は人間より多いものの、 三大栄養素のバランスは人間とよく似ています。

しかし、だからといって人間と同じ食事を与えるのは危険です。人の食べ物は犬にとって塩分が高い、糖質が多い、犬には毒性のものが入っている、消化が悪いなどの問題があります。

雑食性がすすんだとはいえ、肉食動物であることは忘れないでください。

なお、猫は人間と暮らし続けても肉食性を保ち続けた真性肉食動物のため、人間や犬に比べてたん白質が多く必要です。また猫は動物性タンパク質(肉)からしか摂取できない栄養素もあります。

タンパク質
牛肉タンパク質は動物性タンパク質と植物性タンパク質に大別されます。

ドックフードでは原材料として、動物性タンパク質としては肉(鶏・豚・牛・魚など)、植物性タンパク質としては大豆・小麦などがよく使われます。

犬は肉食動物なのでタンパク質として肉の質は重要です。

特に、成長期の子犬にとっては、筋肉の発達などに不可欠なので、良質の肉を原材料としたドックフードを与えてください。

脂肪(脂質)
牛脂脂肪は動物性脂肪と植物性脂肪に大別されます。

ドックフードの原材料として、動物性脂肪は肉・豚脂・牛脂・魚油など、植物性脂肪は大豆油・小麦胚芽油などが使われます。

脂質は主要なエネルギー源となります。また吸収された脂質は健康な皮膚や被毛の維持にも重要な栄養素です。

犬はオメガ3系とオメガ6系の不飽和脂肪酸が体内で合成できないため、ドックフードには絶対に必要な栄養素です。

オメガ3系とオメガ6系の不飽和脂肪酸は魚や大豆などに含まれます
魚

炭水化物
米ドックフードでよく使われる炭水化物の原材料としては、米・とうもろこし・大麦・小麦などがあります。最も消化効率が高いのは米です。

炭水化物は犬が消化できる「デンプン」と消化できない「食物繊維」に分けられます。デンプンは消化酵素(アミラーゼ)で分解されて吸収されます。

犬は、このデンプンを分解してブドウ糖として利用できるようにする「アミラーゼ」をごく少量しか持っていません。それに腸などの消化器官も短いので、穀物や植物を消化するのが不得意なんです。

なお、食物繊維は犬が持つ消化酵素では分解できないので、栄養にはなりません。ただし、整腸作用や腸内細菌の栄養になっていると考えられています。

ビタミン・ミネラル
レバー
ビタミンは脂溶性ビタミン(A・D・E・K)と水溶性ビタミン(B・C)に大別されます。

これらのビタミン類は肝臓や腎臓などの内臓に蓄積される事が多く、オオカミなどの肉食動物は獲物を捕らえると、内臓を食べてビタミン類を補給します。

ビタミン類は様々な酵素反応に必要な微量元素ですが、健康な犬はビタミンCを体内で合成できるので不要です。

(参考:5大栄養素とは https://www.royalcanin.co.jp/dictionary/five_nutrients/)

缶詰フードのメリット・デメリット

<メリット>
・素材の栄養素がそのまま入って自然に近い
・珍しい肉を与える事ができる(アレルギー対策)
・真空で密封され加熱殺菌してるので、酸化、腐敗しにくい
・添加物が少ないフードが多い
・水分量が多いので消化しやすい
・カロリーが低いフードが多い
<デメリット>
・価格が高い
・開封したら腐敗が早い
・栄養が偏ってしまう恐れがある(総合栄養食は除く)
・歯石がつきやすい
・病院や避難所でドライフードが食べられなくなる

そもそも自然界の中で、犬などの肉食動物が乾燥しているものを食べることはほとんどありません。血液や体液など水分が約50~80%含まれた食べ物を摂取します。(参考:食品成分データベース・鹿肉

缶詰フードは、肉などの素材をそのまま水分の多い状態で缶などに詰めて密封、真空にしてから加熱殺菌をしています。

だから、ドライフードより缶詰ドッグフードの方が、より素材の栄養素が含まれて自然に近く、消化に負担の少ない食べ物です。

缶詰フードは大きく分けて総合栄養食と素材食(一般食・副食)に分かれます。総合栄養食の缶詰フードは、それだけでビタミンやミネラルなど、犬が必要な栄養所要量を満たすことができます。

こちらは総合栄養食の缶詰フードです。このように「総合栄養食」の記載があります。
総合栄養食

でも素材食(一般食・副食)の場合、肉などの素材のみであるため、ビタミンや食物繊維などを別に与える必要があります。栄養が偏ってしまう恐れがあるので注意が必要です。

こちらは一般食の缶詰フードです。このように「一般食」の記載があります。このフードの場合は「総合栄養食と一緒に与えて下さい」という記載もあります。
一般食

総合栄養食である缶詰ドッグフードであれば、缶詰に表示されている1日の給餌量を目安にして、毎日与えても問題ありません。素材食(一般食)の場合には、ドライフードのトッピングにしたり、手作り食の素材にするようにしましょう。

カロリーが低いフードが多い
ドライフードとウェットフード(缶詰フード)を比べると、一般的にはウェットフードの方がカロリーが低いものが多いです。自然の食材を使うのでカロリーは低くなっています。

ドライフードのカロリー例
ドライフード成分表
手元にあったドライフードのカロリーは100gで325kcalでした
ドライフードカロリー
缶詰フードのカロリー例
缶詰フード成分表
手元にあった缶詰のウェットフードのカロリーは100gで135kcalでした
缶詰めフードカロリー

珍しい肉を与えることができるので、アレルギー対策になる

缶詰フードのメリットは、人間用のお店では買えない珍しい肉を与えられることです。

例えば、鹿、馬、山羊、ガチョウ、七面鳥、ワニなど、珍しい肉を主原料とした缶詰ドッグフードが販売されています。今まで食べていたドッグフードでアレルギー症状がでた場合には、試してみてはいかがでしょうか?

こちらは、左から七面鳥、羊、カンガルーの肉が主原料の缶詰フードです。あまりみかけない珍しい肉ですよね。
七面鳥・羊・カンガルー

こちらはガチョウ、馬、山羊の肉が主原料の缶詰フードです。これも珍しいですよね。
ガチョウ・馬・山羊

使われているタンパク源がなんであるかは重要です。犬は人よりもタンパク質を必要とし、また、肉類はアレルギーを引き起こしやすい食物だからです。(参考:ARNOLD, A.; SCHAD, J. S., 1954: J. Nutr. 53, 265.SCHAEFFER, M. C.; ROGERS, Q. R.; MORRIS, J. G., 1989: Protein in the nutrition of dogs and cat.In: BURGER, I. H.; RIVERS, J. P. W. (eds), Nutrition of the Dog and Cat, 1st edition.CambridgeUniversity Press, Cambridge, UK. p. 159.)

重症の肉アレルギーの場合には、肉を含まない缶詰ドッグフードも販売されていますし、魚を主原料とした缶詰ドッグフードもありますよ。

まずは原材料表をチェック!

どんなフードであっても、まずは原材料表を確認してください!最も多く使われている(重量が重い)原材料から、左から順番に表示するルールがあります。最も左に生肉(鹿、羊、馬、鶏、牛、豚など)が表示されていれば、ひとまず安心です。

このルールは「ペットフードの表示に関する公正競争規約」で定められたもので、法的な拘束力はありません。しかし、国内のほとんどの企業がこのルールを守って表示しています。

例えば、穀類(とうもろこしや豆など)が原材料表の最も左に記載されていれば、主原料は穀物になります。

こちらは缶詰フードの良い例です。最も左に「ダチョウ肉」の記載がありますので、主原料がダチョウだとわかります。さらに、そのダチョウの肉も心臓や肝臓などを含みますから、栄養素が多いのも良いですね。また、総合栄養食として欠かせない、ビタミン・ミネラルも入ってます。さらに、缶詰フードによくある発色剤などの余計な添加物が一切含まれません。
ガチョウ肉_原材料表

最も左に「肉類」や「●●ミール」(例えばチキンミール=鶏の肉骨粉)と表示されている場合は、肉であっても品質が低い可能性がありますから注意が必要です。

同じ理由で「動物性油脂」「油脂類」などの記載がある場合も注意が必要です。購入は避けましょう。

※さらに、動物性油脂やチキンミールなどのレンダリングされた肉には、原材料表に表示されていない強力な合成添加物が含まれている可能性があるので危険です。詳細はこちらの記事をご覧下さい。

「国産」「無添加」ドッグフードに注意!2つの問題点と危険な添加物とは?

添加物に関しても、缶詰の原材料表をチェックしましょう!特に、缶詰ドッグフードは肉が主体となるため、肉の赤色を出すために亜硝酸ナトリウムや硝酸ナトリウムなどの発色剤が添加されていることがあります。

亜硝酸ナトリウムはラットなどを用いた実験では、DNAの損傷を原因とする腎毒性などが明らかになっており、避けるべきです。(参考:Acute oral dose of sodium nitrite causes redox imbalance and DNA damage in rat kidney. Ansari FA, Ali SN, Khan AA, Mahmood R. 2018, J Cell Biochem. 119(4):3744-3754.)

また天然の色素として、紅麹色素なども添加されることがあります。紅麹色素の安全性も、犬に関してはわからないことが多いのですが、犬にとって食べ物の色は関係ありませんので、不要なものは添加していない方が良い缶詰ドッグフードです。

こちらは缶詰フードの悪い例です。最も左に「肉類」とあり、しかも「油脂類」の記載もあります。このような肉は品質が低い可能性があります。さらに、発色剤として「亜硝酸ナトリウム」が含まれています。
缶詰フード悪い例

穀物・グルテンには注意!

そもそも犬は肉食動物なので、植物(および穀物)の消化は苦手です。また、穀物アレルギーのわんちゃんが増えているようです

穀類はできるだけ少なく、また使用されていても、出来るだけ全粒穀物を使用している方が良いドッグフードになります。全粒穀物はビタミンやミネラルを含んでいるからです。

犬は、穀物の中のデンプンを分解してブドウ糖として利用できるようにする「アミラーゼ」をごく少量しか持っていません。それに腸などの消化器官も短いので、穀物を消化するのが不得意なんです。(参考:Chauncey HH, Henriques BL, Tanzer JM. Comparative enzyme activity of saliva from the sheep, hog, dog, rabbit, rat, and human. Arch Oral Biol. 1963;8:615-627. doi: 10.1016/0003-9969(63)90076-1.de Sousa-Pereira P, Cova M, Abrantes J, Ferreira R, Trindade F, Barros A, et al. Cross-species comparison of mammalian saliva using an LC-MALDI based proteomic approach. Proteomics. 2015;15:1598-1607.)

消化されなかった穀物は、そのまま排出され、必要な栄養素が十分に摂取できないことになります。
とうもろこし
先ほどご説明したように、例えば穀類(とうもろこしや豆など)が原材料表の最も左に記載されていれば、主原料は穀物になります。

しかし、缶詰のウェットフードの場合は、穀類が主原料になっている事は少ないと思いますが、穀類が主原料の缶詰フードは避けましょう。

穀物アレルギーのわんちゃんが増えているようなので、穀物は含まない、または少ないものを選びましょう。

グルテンにも注意が必要です。小麦の胚乳などに含まれるグルテンにアレルギーを持っているわんちゃんが多くなっているようです。
小麦
グルテンは細かい肉などを繋いで、大きく美味しそうな肉にするための接着剤(バインダーといわれます)として使われます。アレルギーを持っているわんちゃんは注意してください。(参考:粉末状小麦たん白(小麦グルテン)

レバーや鶏頭は安くてわんちゃんも好きだけど注意

鶏頭などの水煮やレバーなどの缶詰は、それだけを単体で与えないようにしてください。必ず総合栄養食と一緒に与えて下さい。

こちらは雛鶏レバーの缶詰ドックフードです。レバーにはビタミンAなどが豊富に含まれます。
チキンレバーブロック

原材料は「国産雛鶏レバー」とありますね。添加物は一切ありません。一般食なので「総合栄養食と一緒にお与え下さい」と書かれていますね。
チキンレバーブロック

鶏頭には様々な脳内ホルモンが含まれ、レバーにはビタミンAなどが豊富に含まれています。

しかし、脳内ホルモンの過剰摂取は、犬のホルモンバランスに影響を与える恐れがあります。

また脂溶性のビタミンAは尿から排出されにくく、過剰量のビタミンAを慢性的に摂取した場合には、頭蓋内圧の上昇(偽脳腫瘍)、浮動性めまい、悪心、頭痛、皮膚炎、関節や骨の痛み、昏睡などの症状があるので注意が必要です。(参考:ビタミン(脂溶性ビタミン) https://www.royalcanin.co.jp/dictionary/nutrients/%E3%83%93%E3%82%BF%E3%83%9F%E3%83%B3a)

鶏頭やレバーは犬が好きな食材で、また値段も安いのですが、与えすぎには注意しましょう。

魚が主原料の缶詰フードもオススメ

こちらはサーモンを主原料とした缶詰です。サーモンにはアスタキサンチンやオメガ3脂肪酸などが豊富に含まれます。犬や猫はオメガ3系の不飽和脂肪酸が体内で合成できないため、必須の栄養素となります。
サーモン缶詰

実際に原材料表を確認してみると、主原料はサーモンですね。キノア(キヌア)は豊富にアミノ酸を含んだ植物性タンパク質で、ソバと同じように疑似穀物でグルテンフリーの食材です。酸化防止剤として天然成分のブルーベリーが使用されてます。
サーモン缶詰

サーモンオイルはアスタキサンチン、DHA(ドコサヘキサン酸)、EPA(エイコサペンタエン酸)、ビタミン類などがたくさん含まれています。

アスタキサンチンは鮭の身をピンク色にしている主成分で、抗酸化作用があることが知られています。

呼吸をする生き物は必ず活性酸素が発生します。この活性酸素は細胞を傷つけたり、遺伝子を傷つけたりして、老化やガンなどの疾病の原因の一つになります。

若いうちはこの活性酸素を消去する活性が高いのですが、年をとると活性酸素の消去活性が低くなります。これを補うのが、サーモンオイルに含まれる赤い色素であるアスタキサンチンです。(参考:Control of lipid oxidation in extruded salmon jerky snacks.Kong J, Perkins LB, Dougherty MP, Camire ME.J Food Sci. 2011 Jan-Feb;76(1):C8-C13. doi: 10.1111/j.1750-3841.2010.01896.x. Epub 2010 Nov 10.)

さらに、魚の油は寒い海水の中でも固まらないように不飽和脂肪酸が多く、サーモンオイルにはオメガ3脂肪酸が豊富に含まれています。

オメガ3脂肪酸には血管や心臓、関節炎などの老化に伴う体の不具合を予防する効果が知られています。(参考:Wikipedia・オメガ3脂肪酸

ただし、大型の回遊魚(マグロなど)には食物連鎖の関係から、海水中の水銀が蓄積されやすいと言われているよ!犬への影響はわからないことが多いんだけど、妊娠している母犬に魚を素材とした缶詰フードだけを与えるのは避けた方が無難だよ!(参考:厚生労働省・妊婦への魚介類の摂食と水銀に関する注意事項の見直しについて

缶詰フードの最大のデメリットは価格が高いこと

缶詰フードは価格が高いことがデメリットになります。ドライフードに比べて、100g当たりの価格は1.5倍程度にはなります。良質な素材(肉など)を使っている場合が多いので高くなります。さらに、外国産の缶詰フードであれば輸入コストもかかるので、さらに高くなる傾向にあります。
缶詰
また、缶詰のウェットフードのように水分量の多いフードは、歯につきやすく歯石がついて歯槽膿漏や歯肉炎になるデメリットもあります。デンタルケアは欠かさないようにしてくださいね。(参考:日本動物衛生看護士協会・どうぶつQ&A インデックス
ハミガキされてる犬

さらに万が一、怪我や病気で入院した場合や、地震などの災害で避難した場合の食事はドライフードが基本です。缶詰などのウェットフードは無理でしょう。いつも缶詰フードで慣れていると、ドライフードは食べない可能性もあります。
入院してる犬

ですから、缶詰フードだけを常食させるのはあまりオススメしません。もし、健康な犬に缶詰フードを常食させる場合は、ドライフードとローテーション(朝はドライ、夜は缶詰など)することをオススメします。なお、ローテーションさせる場合は、必ず1日のカロリー量などを計算して与えてくださいね。

開封したら1日以内に食べきるのが原則。どうしても保存する場合は‥

缶詰フードは、缶ごと加熱殺菌しているので、内部の腐敗菌は殺菌されており、さらに真空で密封されます。だから、空気にさらされるドライフードに比べて、カビなどが生えることはありませんので長期保存が可能です。

缶を開けない限り、空気による油の酸化が極めて低くなります。だから、ドライフードでは必要な、抗酸化剤や防腐剤などの添加物が必要ないという利点があります。

ただし、防腐剤など添加物が入ってないので、一度開封すると微生物が繁殖しやすいので腐りやすくなります。

大型犬ならたくさん食べるので、缶詰フードが余ることはないと思いますが、小型犬はどうしても一度では食べきれないので、保存することになります。

開封した缶詰フードは、まずは冷蔵庫に保管します。それでも1日以内に食べきるのが原則です。1日以上保存する場合は冷凍庫で凍らせて保存しましょう(参考:ドックフードの保管 https://www.nisshin-pet.co.jp/study/kurashi/dog/shokuji0401.html)

このように開封したら1日以内に食べきるのが原則です。
開封済み馬肉缶詰フード

最近の缶詰は内側がコーティングされているので、缶のまま冷蔵庫に入れておいても金属の流出などはなく、特段の問題はありません。(参考:日本缶詰びん詰レトルト食品協会・缶詰、びん詰、レトルト食品Q&A (安全性))

しかし、人用の冷蔵庫に缶のままのドッグフードを入れておくのは、あまり気持ちの良いものではありません。それに缶詰は密閉しにくいので、蓋つきの密封できる入れ物に移し替えた方が匂いももれず、鮮度が保たれます。

冷蔵庫で保存した場合でも、原則として1日以内に食べきるようにしましょう。ただし、今までの経験から言えば、密封できる容器に移し替えて冷蔵庫にいれておけば、夏や梅雨の時期でなければ、2~3日以内に食べきれば問題ありませんでした。

もし保管する場合は、このような密封できる容器に移し替えて、冷蔵庫に保存します。しかし、それでも1日以内に食べきるのが原則です。
タッパに入れて保管
このように缶詰にラップをしただけでは、密封できていないこともあるのでオススメしません
冷蔵庫に保管した缶詰

長期保存したい場合は、冷凍庫で凍らせて保存します。そして、冷凍庫から出した缶詰ドッグフードは、まずは冷蔵庫に移して24時間程度かけて自然解凍してから与えます。

このように、サランラップなどで一食分ずつ小分けにしてから冷凍庫に保存すると便利です。
ラップで小分けして保存
長時間の室温での放置は腐敗の原因となります。室内で自然解凍するのはやめましょう。最初に冷凍庫に保存する段階で、一食分ずつ小分けにしてラップで包んでおき、それを冷蔵庫で自然解凍します。

そして、与える前に電子レンジで少し温めると匂いがでて食いつきが良くなります。ビニール袋に入れた湯煎も便利な方法です。小分けにしたものを冷凍すると、食が細い小型犬には便利です。食べさせる前日に冷凍庫から冷蔵庫に移し、食べさせる直前に少し温めるといいですよ。

缶詰が爆発することがある?賞味期限や缶のサビには気を付けて
缶詰と缶切り
缶詰の裏などには賞味期限が書かれています。製造から1~2年ほどが多いのですが、輸入品などの場合、製造からかなりの時間が経っていることがあります。しっかりと確認して、なるべく製造年月日の新しい缶詰フードを購入してください。

また、缶詰ドッグフードは湿気などにより蓋の部分が錆びてくることがありますが、少しのサビであれば特に問題はありません。ただし、ふた付き(巻締)の部分が強く曲が っている時は、真空が破れて中身が変質している可能性があるので、よくみて購入しましょう。

実は、缶詰フードは長い間放置すると膨らんでくることがあります。これは熱に強い細菌などが残存していて、中身を腐敗させてガスや酸などを出すことが主な原因です。(参考:日本缶詰びん詰レトルト食品協会・缶詰、びん詰、レトルト食品Q&A (安全性)

放置すると缶が爆発して、腐敗したドッグフードがあたりに飛び散る可能性があります。何年も放置したような缶詰フードを発見した時は、缶切りで小さな穴を開けて少しずつ内部のガスなどを排出させましょう。

その上で、中身を捨てて、缶をよく洗ってから指定された日にゴミとして捨てます。

未開封の缶詰は寄付しては?
犬が食べない、あるいは病気などで別のフードを食べることになったなどで、余ってしまうことがあります。その場合、未開封で賞味期限内であれば、犬の保護機関などに寄付されてはどうでしょうか?

ネットで検索すれば、近所にボランティア団体などを見つけることができると思います。愛犬の幸せを少しだけでもおすそ分けできたら嬉しいですね。

缶詰フードは、どんなワンちゃんに向いてるの?

・高齢のシニア犬
・食が細い犬
・アレルギーがある
・消化機能に問題がある

これまでメリットとデメリットをご説明してきましたが、それらを踏まえて、どのような犬に向いているでしょうか?

まずは老犬に向いてます。人間と同じように、犬も高齢になると運動量も落ちますし基礎代謝も低下します。その時に、今までと同じようにカロリーの高いドライフードを与えるよりも、同じ量でもカロリーの低いウェットフードを与えた方が肥満防止になります。
老犬
歯が抜けたり、顎の力が弱くなってドライフードが食べにくくなったシニア犬にも向いてます。食欲が低下した場合も、缶詰フードなら食材がそのまま入っているので、においに惹きつけられて食べる事もあります。

また、食が細いワンちゃんにも向いてます。ドライフードはあまり食べなくても、缶詰フードなら食材(肉など)が加工されずにそのまま入ってることが多いので、その匂いにつられて食べるでしょう。缶詰フードなら同時に水分も摂れます。

アレルギーで悩んでいるわんちゃんにも向いてます。一般的に、缶詰フードは添加物が少なく、珍しい肉や魚が主原料のものがあるからです。病院でアレルギーと診断された場合は、試しても良いですね。

さらに下痢や便秘、何らかの病気で消化器官に問題がある場合も向いてます。
下痢してる犬
ドライフードに比べて水分量が多いので、消化しやすく体に負担をかけません。総合栄養食の缶詰フードであれば必要な栄養も十分とれます。ただし、病気の場合の食事は事前に必ず獣医さんに相談しましょう。

愛犬が缶詰のウェットフードを食べてくれない!どうすれば良い?

ドックフードを食べない犬
ほとんどの犬はドライフードよりも缶詰のウェットフードの食いつきが良いと思います。

しかし、ずっとドライタイプのドッグフードだけ食べていたら、警戒して缶詰フードを食べないわんちゃんもいます。

高齢のシニア犬になり、歯や内臓が弱ってドライタイプのドッグフードが食べにくくなった場合や、何らかの病気でより消化の良いフードを食べてもらいたい場合、缶詰ドッグフードを与えたいですよね?

では、どのように工夫したら、美味しそうに食べてくれるでしょうか?

現時点でドライタイプのドッグフードを食べているのであれば、トッピングから始めてみましょう。

まずは総合栄養食を少量、ドライタイプのドッグフードに混ぜてトッピングします。

このように、ドライフードに缶詰フードを混ぜて、全体の10%くらいの量を缶詰フードにして増やしていきます。最終的に10日後くらいに完全に缶詰フードに移行します。
ドライフードにウェットフードを混ぜる_1

本当はドライとウェットフードを混ぜて与えるのは避けた方が良いよ。それだけじゃなく、2種類のメーカーのドライフードを混ぜるのも避けた方が良いよ。理由は栄養の偏りがでる場合があるからね。ここでは缶詰フードに慣れるために、あえて短期間だけ混ぜる方法を紹介してるよ!(参考:食事の与え方 https://www.nisshin-pet.co.jp/study/kurashi/dog/shokuji0207.html)

レバーや砂肝などの素材缶詰は匂いが強く犬を惹きつけます。そのような少し匂いが強い素材食と総合栄養食を混ぜて、少しずつ缶詰ドッグフードの割合を増やしても良いですね。カロリーは1日の必要量にします。

※1日の食事量やカロリー計算の詳細はこちらの記事もご覧下さい

ドッグフードの正しい1日の量はどのくらい?小型犬・中型犬・大型犬別に解説

缶詰ドッグフ ードは水分が多いので、室温より少し温かいくらいの方が食べやすく、また匂いも強くなり食べやすくなります。電子レンジなどで少し温めて与えても良いでしょう。

さらに、缶詰フードを少量手にとったり、スプーンに少量のせて、犬の鼻と口の中間あたりに持って行ってみてください。飼い主さんの手からあげると安心する傾向にあります。

食べ始めたら少しずつフードボールの方に手を移動させてください。最終的には犬用食器から直接食べるようにします。どのくらいで慣れるのかは犬により違いがありますが、根気よく付き合いましょう。

缶詰ドッグフードは前述のように水分が多く腐りやすいので、もし食べ残した場合はすぐに捨てましょう。

また高齢になると、足腰が弱ってきます。そうなると、下をむいて、かがんで食べるのがつらくなりがちです。台の上などにフードボウルを置いてみてください。少し高くなるだけで、老犬にとってはかなり食べやすくなりますよ。

犬 食器台 iDog Living Keatキート Sサイズ(iDog&iCat)フードボウル食器台Amazonなどで「フードボウル 台」「犬 食器台」などで検索すると、同じような商品がたくさん表示されます。こちらの商品はコの形に曲げた木の板に、フードボウルを乗せる丸い穴が開いているタイプです。床に直接、フードボウルを置くのではなくて、このような食器台に置くことで、シニア犬が楽に食事できます。

ドライドックフードを食べてくれない場合の対処方法はこちらの記事をご覧下さい

愛犬がドッグフードを食べない!対策と子犬・成犬・老犬別の工夫とは?

安全・安心な缶詰フード選び(まとめ)

缶詰・パウチ・半生など、色々なウェットフードがありますが、冒頭でお話したように、犬の体の仕組み(肉食動物なので肉の消化に向いている)を考えれば、どんな缶詰ドックフードが犬にとって最適なのか?は自明の理ではないでしょうか?

缶詰ウェットフードを選ぶときのポイント
1:良質な動物性たんぱく質(肉)が主原料になっている
2:犬に必要な栄養を過不足なく摂取できる
3:酸化防止剤や着色料など添加物が少ない、または入ってない

この3つになります。あとは、価格と愛犬の味の好みになります。

また、冒頭でご説明したように、怪我や病気で入院した時や、地震や災害で避難した時などは、エサは基本的にドライフードです。万が一の事も考えて、缶詰フードを常食にするのではなく、ドライフードも食べられるようにしておく事をオススメします。

もし、缶詰フードを常食にする場合は、「総合栄養食」という記載のあるフードを選んで下さい。

犬は肉食動物だよ!だから植物や穀物の消化は苦手なんだ。それを前提にドックフードを選んでね♪

わんちゃんは自分でフードを選ぶことができません。体調が悪くても人間の言葉でしゃべって伝える事もできません。わんちゃんの健康を守れるのは飼い主のあなただけです。しっかりと調べてくださいね(^^

[合わせてよく読まれている記事]

【調査結果】愛犬への生肉・生骨の与え方と注意点。生肉の15%にサルモネラ菌、80%から大腸菌を検出。加熱すると酵素とビタミンが破壊される?

【調査結果】犬の手作りごはんレシピの75%以上が栄養不足!手作り食の危険性とは?

サイトマップ

下の「いいね!」をクリックしてね!わんたすからの最新情報が届くよ