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生後3ヶ月~6ヶ月~1歳未満の子犬のドッグフード選び3つのポイント

柴犬の子犬
生後1歳に満たない子犬にはどのようなドッグフードがいいのでしょうか?

ペットショップで与えていたフードをそのまま与えていたり、近所のホームセンターで購入した子犬用ドッグフードを与えてる人は多いのではないでしょうか?

でも、原材料の表示をよく見たら化学的な添加物がたくさん入ってたり、肉類よりも穀物が多いと不安になりますよね。

穀物アレルギーの心配がある子、皮膚の弱い子などは特に心配です。

もちろん元気いっぱいの子でも良質なドッグフードを与えたいものです。子犬が健康的に成長していくためには、適切なバランスの取れた栄養を摂ることがとても重要です。

そこで、生後1歳未満の子犬に与えるドッグフードはどのように選んだらよいか、一緒にみていきましょう。

犬は肉食動物です!だから、植物の消化は苦手なんです

肉を食べるオオカミ
オオカミが家畜化して犬になりました。だから狼が祖先である犬は肉食動物です。ただし、ネコ科の動物ほどの肉食性ではなく雑食よりの肉食です。

犬は大腸の長さが身長の5倍しかありません(ネコやトラは4倍、オオカミは4~4.5倍、人間は10倍、羊は25倍です)腸が長いのは草食動物で、短いのは猫やオオカミのような肉食動物です。肉は胃酸でほぼ溶けますから、肉食動物は腸が短くても良いのです。
体長と腸の長さの比較
肉に比べて植物の中の養分は少ないので,腸などの消化器官で時間をかけてしっかりと養分を分解・吸収する必要があります。肉食動物の犬は腸が短いので、穀物などの植物は消化しにくい仕組みになっています。

また草食動物のように、穀物をすりつぶすための臼歯のような機能がほとんどなく、歯はハサミ状に重なりあって、肉や骨を鋭く切り裂き、砕くようになっています。そしてほとんどが丸呑みです。
犬の歯

犬の歯は、門歯、犬歯、前臼歯、後臼歯を合わせて42本あります。(乳歯の場合28本)

食べ物をすり潰したり、しっかり噛み砕く為に使う歯は臼歯ですが、草食動物に比べて発達していません。

犬の歯

でも、肉食動物だからといって、肉だけでは栄養不足です

犬の祖先のオオカミは獲物(鹿などの草食動物)を仕留めたら、肉、骨、心臓、肝臓など、色々な部位を食べることで、タンパク質だけでなく、ビタミンなどの必要な栄養素を摂取しています。(参考:犬は肉食動物なの? http://ziwipeak-jp.com/column/899)

それと同じように、犬に肉だけ与えていたら不十分です。タンパク質、脂肪、炭水化物、ビタミン、ミネラルがバランスよく必要です。

犬の体重が増える成長期はいつまで?

ミニチュアダックスフント
生後2ヵ月までは出生時の約10~15倍まで体重が増加し、主に骨が発達します。

その後は成犬になるまで約2~5倍体重が増加し、主に筋肉が発達します。ですから成長期には筋肉や骨の発達に欠かせない、良質の肉(タンパク質)が不可欠です。

また、犬はチワワのような体重3kg程度の超小型犬から、ニューファンドランドのような体重60kg程度まで成長する超大型犬まで、体格と体重が全く違います。

超小型犬・小型犬の成長期は生後8ヶ月程度までですが、超大型犬の成長期は生後18ヶ月程度までです。大型犬になるほど成長期は長くなります。

また、大型犬・超大型犬の場合は、しっかりとした骨や肉をつくってあげたいと思い、栄養たっぷりのフードを一気に与えてしまうと、大型犬特有の整形外科疾患(骨の異常)になることがあります。

同じ月齢の子犬でも、必要な栄養バランスが違いますので注意してください。

(参考:犬の成長期 https://www.royalcanin.co.jp/dictionary/life_stage/犬の成長期)

生後3ヶ月~6ヶ月~1歳未満の子犬に必要な栄養素とは?

犬に必要な栄養素は、タンパク質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルの5大栄養素といわれるものです。これらを過不足無く摂取できるのが良質のドックフードという事になります。

特に、成長期の子犬は骨や筋肉の発達の為に良質のタンパク質(肉)が重要になります。

三大栄養素でみると、犬と人間は似ているが‥
3大栄養素の違い(環境省「飼い主のためのペットフード・ガイドライン ~犬・猫の健康を守るために~」パンフレットより抜粋)

犬は家畜化して人間と共同生活していく中で、雑食性が進みました。たん白質の必要量は人間より多いものの、 三大栄養素のバランスは人間とよく似ています。

しかし、だからといって人間と同じ食事を与えるのは危険です。人の食べ物は犬にとって塩分が高い、糖質が多い、犬には毒性のものが入っている、消化が悪いなどの問題があります。

雑食性がすすんだとはいえ、肉食動物であることは忘れないでください。

なお、猫は人間と暮らし続けても肉食性を保ち続けた真性肉食動物のため、人間や犬に比べてたん白質が多く必要です。また猫は動物性タンパク質(肉)からしか摂取できない栄養素もあります。

タンパク質
牛肉タンパク質は動物性タンパク質と植物性タンパク質に大別されます。

ドックフードでは原材料として、動物性タンパク質としては肉(鶏・豚・牛・魚など)、植物性タンパク質としては大豆・小麦などがよく使われます。

雑食性がすすんだとはいえ、犬は肉食動物なのでタンパク質として肉の質は重要です。

特に、成長期の子犬にとっては、筋肉の発達などに不可欠なので、良質の肉を原材料としたドックフードを与えてください。

脂肪(脂質)
牛脂脂肪は動物性脂肪と植物性脂肪に大別されます。

ドックフードの原材料として、動物性脂肪は肉・豚脂・牛脂・魚油など、植物性脂肪は大豆油・小麦胚芽油などが使われます。

脂質は主要なエネルギー源となります。また吸収された脂質は健康な皮膚や被毛の維持にも重要な栄養素です。

犬はオメガ3系とオメガ6系の不飽和脂肪酸が体内で合成できないため、ドックフードには絶対に必要な栄養素です。

オメガ3系とオメガ6系の不飽和脂肪酸は魚や大豆などに含まれます
魚

炭水化物
米ドックフードでよく使われる炭水化物の原材料としては、米・とうもろこし・大麦・小麦などがあります。最も消化効率が高いのは米です。

炭水化物は犬が消化できる「デンプン」と消化できない「食物繊維」に分けられます。デンプンは消化酵素(アミラーゼ)で分解されて吸収されます。

犬は、このデンプンを分解してブドウ糖として利用できるようにする「アミラーゼ」をごく少量しか持っていません。それに腸などの消化器官も短いので、穀物や植物を消化するのが不得意なんです。

子犬は消化管が未熟なので、このような穀物の消化は特に苦手です。穀類を多く含んだ高炭水化物のフードは避けるべきです。

なお、食物繊維は犬が持つ消化酵素では分解できないので、栄養にはなりません。ただし、整腸作用や腸内細菌の栄養になっていると考えられています。

ビタミン・ミネラル
レバー
ビタミンは脂溶性ビタミン(A・D・E・K)と水溶性ビタミン(B・C)に大別されます。

これらのビタミン類は肝臓や腎臓などの内臓に蓄積される事が多く、オオカミなどの肉食動物は獲物を捕らえると、内臓を食べてビタミン類を補給します。

ビタミン類は様々な酵素反応に必要な微量元素ですが、健康な犬はビタミンCを体内で合成できるので不要です。

(参考:5大栄養素とは https://www.royalcanin.co.jp/dictionary/five_nutrients/)

生後3ヶ月~6ヶ月~1歳未満までの子犬にドックフードを与える時の注意点

トイプードル子犬
お家に来てから最初の1週間は、少なめの食事量で、あまり触らずリラックスさせてあげて!
ペットショップやブリーダーさんからあなた(飼い主さん)のお家に来たばかりの頃は、子犬はストレスを感じています。

初めての知らない人(あなたや家族)、知らない場所(あなたの家)、知らない匂いなどが全てストレスになります。

また、小さいお子さんがいる家庭なら、子供は嬉しくて子犬を触りすぎるかもしれません。これもストレスです。

そんな時に、「子犬のため」と思って食事をたくさん与えると、お腹を壊して下痢をしたり、嘔吐する事もあります。
吐く犬
知人のブリーダーさんの話では、子犬が可愛くて食事をたくさん与えすぎたり触りすぎたりしてしまい、飼い主さんの家に来てから最初の1週間で下痢や嘔吐など、体調を崩すケースが多いようです。

下痢は子犬の腸内細菌に影響を与え、成長が滞ったり、一生の健康問題につながることもあります。(参考:子犬の食事ってどのくらい? パート2 http://www.anihos.com/trivia/k=137/)
下痢する犬
あなたのお家にきたばかりの時は、とにかく子犬に対するストレスを無くしてください。

一見すると元気にみえるかもしれませんが、実はストレスを感じていて、急に体調を崩す‥なんてこともあります。十分に注意して下さい。

まずエサについては、今までペットショップやブリーダーさんが与えていたフードと全く同じものを、同じ状態(お湯でふやかす、カリカリなど)で与えて下さい。

また、最初の1週間はやや少なめの量を与えて様子をみましょう。これでエサに対するストレスがなくせます。

家に来てから最初の1週間は子犬に触りすぎず、かまい過ぎず、新しい環境に慣れるまでリラックスさせてあげてください。

新しいフードへの切替
食べる犬
今まで食べていたフードから、別のメーカーの新しいドックフードに切り替える場合も慎重に様子をみながらにしてください。

まずは、新しいフードを全体の10%くらいの量を混ぜます。下痢や嘔吐はないか、体調を崩してないか様子を見ながら、10%ずつ増やしていきます。

最終的に10日後くらいに完全に新しいフードに移行します。子犬は元気なようにみえて体力と免疫力が低いので、注意してください。

「総合栄養食」「全ライフステージ適応」を選ぶ
食べられないもの
子犬用フードは「総合栄養食」とパッケージに書かれたドッグフードを選びましょう。総合栄養食とは、そのフードとお水を与えていれば成長段階に必要な栄養を摂取できるフードです。

それに加えて「全ライフステージ適応」「全成長段階用」「1歳まで」「子犬用」などと表記されているものを選んでください。これだと、子犬に与えても問題ありません。

「成犬用」とか「7歳以上」と表記されたフードもありますが、1歳未満の子犬に与えるのはNGです。注意してください。

こちらのフードは「総合栄養食」「全ライフステージに適応」と表示されてますね。これなら子犬に与えても問題ありません。
全ライフステージ適応

そして、このような「全ライフステージ適応」のフードには必ず子犬に対しての給餌量の目安も記載されています。これを目安にフードを与えましょう。
1日の給餌量の目安

こちらのフードは「全成長段階用総合栄養食」と表示されてますね。これならOKです。
全成長段階用

こちらのフードも同じく、ちゃんと子犬に対しての1日の給餌量の目安が記載されています。
1日の給餌量

※1日の給餌量の算出方法について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧下さい。

ドッグフードの正しい1日の量はどのくらい?小型犬・中型犬・大型犬別に解説

添加物のチェック「無添加」が安心

ドッグフード選びでは、値段の安さや犬の食いつきの良さだけを重視しないようにしましょう。

ドライタイプのドッグフードはどうしても動物性脂肪が多く、酸化しやすいという特徴があります。そののため酸化防止剤を入れるドッグフードが多いのですが、なるべくなら天然素材の酸化防止剤を入れているものを選びましょう。

また、原材料の産地・収穫時期よってフードの色がまちまちになることもあります。そういった見た目を安定させるため、着色料を使っている場合があります。(参考:ペットフードの添加物とは? http://www.petline.co.jp/note/dog/petfood/additive01/)

犬は餌の見た目を気にしませんから、着色料は飼い主さん向けです。犬にとっては不要です。着色料が入っていないものを選びましょう。

こちらは鹿肉を原材料としたドックフードです。着色料・保存料は一切使用してないので、フードの粒が自然な肉の色をしています。
無添加鹿肉フード

※「着色料・保存料不使用」と記載していても、実際には着色料などを使用している可能性があるので注意して下さい。詳しくはこちらの記事をご覧下さい

「国産」「無添加」ドッグフードに注意!2つの問題点と危険な添加物とは?

グレインフリー(穀物不使用)はアレルギーが心配な子に
小麦粉
犬にも穀物や麦(グルテン)のアレルギーがあります。親犬にアレルギーがみられる、食後に口や肛門の周りが赤くなる、お腹に湿疹のような赤いブツブツができる、慢性的に下痢や嘔吐が続く‥などの症状があれば、もしかしたらアレルギーかもしれませんよ?

動物病院での受診とアレルギー検査をオススメします。

最近、このようなアレルギーのわんちゃんが増えているようで、グレインフリー・グルテンフリーのフードも増えてきました。

ドックフードにおいて、グレインフリーとは「穀類を含まない」、グルテンフリーは「麦やグルテンを含まない」を意味します。心配な方は、グレインフリーやグルテンフリーのドックフードも検討されてはいかがでしょうか?

こちらのように、必ず「グレインフリー」などの表示がされています。
グレインフリー

原材料がヒューマングレードのもの
食べられるもの
ヒューマングレードとは、人間も食べられるレベルの材料を使ったドッグフードのことです。

特に成長期の子犬には、丈夫な骨や肉の発達に動物性タンパク質が不可欠です。良質の肉を原材料としたフードを与えてください。

近所のスーパーやドラッグストアで販売している格安国産フードは、肉の質が非常に低い可能性がありますから、オススメできません。

信頼できるメーカーのドックフードを選んで下さい。

海外産と国産のどちらが良いの?
コンテナ船
海外産も国産も優れたドッグフードがたくさんあります。

ただ、海外産のドッグフードはどうしても輸入に時間がかかってしまいます。途中で高温のコンテナ内に置かれた場合などは、フードの酸化が進んでしまう心配もあります。それに輸送コストがあるので価格も高くなります。

その点、生産してから飼い主さんの手元に届くまで短時間ですむ国産のドッグフードは、酸化の恐れが少ないというメリットがあります。もちろん海外フードと比べて輸送コストは安くなります。

ですから、病気やアレルギーなどの特別な事情がない限り、まずは国産フードを選ぶことをオススメします。

子犬に手作り食のご飯を与えても良いの?
食べてはいけない
家族同然の大切な子犬、原産国が不明なフードや表示義務のない合成添加物が入ったフードよりも、手作りご飯を与えたい!という気持ちもあるかもしれません。

手作り食では新鮮なお肉や野菜などを飼い主さんが選べるという大きなメリットがあります。それになにより、使っている原材料がわかっているので安心ですよね。

デメリットはなんでしょうか?まずは犬に必要な栄養について最低限の栄養学的な知識が必要です。特に子犬の成長期の栄養バランスは非常に重要です。

しかし、ある調査結果では、書籍やネットにある犬の手作りご飯レシピの75%以上が栄養不足であることがわかっています。専門家ですら栄養バランスを考えるのが難しいわけです。

手作りごはんの栄養不足の危険性については、こちらの記事もご覧下さい。

【調査結果】犬の手作りごはんレシピの75%以上が栄養不足!手作り食の危険性とは?

しかも、飼い主さんが必要カロリーや栄養バランスを考えて、毎食作る手間が大変です。栄養が偏った場合は、成長に影響が出る可能性があります。

さらに万が一、怪我や病気で入院した場合や、地震などの災害で避難した場合の食事はドライフードが基本です。手作りご飯に慣れていると、ドライフードは食べない可能性があります。
入院してる犬

ですから、病気や重度のアレルギーなど、特別な事情がない限りは、手作りご飯だけを常食させるのはあまりオススメしません。

もし、健康な子犬に手作りご飯を与える場合は、ドライフードとローテーション(3日に1回、夜だけ手作り食を与えるなど)することをオススメします。

実際に、子犬用ドックフードを確認してみよう!

環境省「知って納得!ペットフードの表示」
(環境省「知って納得!ペットフードの表示」パンフレットより抜粋)

ペットフード安全法では、名称、賞味期限、原材料、原産国、事業者名および住所について、日本語で表記することが義務付けられています。

また、使用した原材料(添加物を含む)を全て記載しなければなりません。

ただし、中国産の原材料を使っていても、最終的に日本の工場で加工すれば日本国産と表示できます。また、原材料自体に含まれる添加物の表示義務はありません。これが規制の「抜け道」になっています。

※この「抜け道」について、詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧下さい。

「国産」「無添加」ドッグフードに注意!2つの問題点と危険な添加物とは?

ペットフード安全法では、原材料名の記載順序は特に規定していませんが、原則は多い順に記載することが望ましいとされています。

この記載の順番については、ペットフード公正取引協議会が定めた「ペットフードの表示に関する公正競争規約施工規約」において、添加物以外の原材料については、原材料に占める重量の多い順に(左から)記載するものとされています。

これには法的な拘束力はなく、あくまで自主規制ルールです。しかし、国内のほとんどの企業がこのルールを守って表示しています。

ですから、購入前に真っ先に確認するポイントは、原材料表で最初(最も左)に記載されている主原料です。

ここでは、実際のドックフードを例にして確認してみましょう!

こちらの写真のフードは悪い例です。まず「全成長段階犬用総合栄養食」と表示があるので、子犬に与える事を想定したフードです。
全成長段階犬用総合栄養食
しかし、このようなフードはそもそも子犬に与えるべきではありません。何が悪いのでしょうか?具体的に解説します。

主原料が穀類のフードはNG!
まず最初に確認するのは主原料です。このフードでは、原材料表の最初(最も左)に記載されている主原料が「穀類」となっています。
主原料が穀類

そもそも、犬は肉食動物で植物(穀類)の消化は苦手です。穀類に含まれるでん粉を消化する酵素(アミラーゼ)が少ないのです。

子犬は消化管が未熟なので、このような穀物の消化は特に苦手です。ですから、このように穀類が主原料になっているフードを子犬に与えるのは避けるべきです。

レンダリング処理された肉はNG!
次に注目するべきは肉です。肉類(牛肉粉、チキンミール、豚肉粉、チキンレバーパウダー)と表示があります。
肉類

「ミール」というのは、動物の体の中で、人間が食べられる部分(主に筋肉成分)を取り出しだし、次に革を取り、さらに残りを粉砕し、油脂部分を取り除いた残りです。つまり残りカスです。畜産副産物といわれています。この行程をレンダリングと言います。(参考:日本畜産副産物協会・レンダリングとは

しかし、このレンダリング処理は問題視されています。人間用に流通できない病死した動物の肉や、抗生物質やワクチンなどの残留薬剤を含む肉を原材料にしてレンダリング処理したり、レンダリング工程で強力な合成添加物を投与したり‥と、色々な問題点が指摘されています。
注射器と薬
「肉類」「●●ミール」「●●パウダー」「●●エキス」「●●粉」(例:チキンミール、チキンパウダー、チキンエキスなど)と表示のあるフードはレンダリング処理された、問題のある肉の可能性が高いのでさけるべきです。

そもそも、肉の品質に自信のあるメーカーはこのような曖昧な表示はしません。「鹿肉」「馬肉」「国産チキン」などの表示をして、さらに原産国や使用している部位まで説明していることもあります。

生後3ヶ月以降は成犬になるまで約2~5倍体重が増加し、主に筋肉が発達します。ですから成長期には筋肉や骨の発達に欠かせない、良質の肉(タンパク質)が不可欠です。このようなフードは子犬に与えるべきではありません。

残留薬剤・残留医薬品問題については、こちらの記事もご覧下さい

ドッグフードの危険な原材料と「残留薬剤」安心・安全な原材料を見分ける2つのポイントとは!?

着色料はNG!
次に注目するべきポイントは着色料です。赤色102号や青色1号など色々な着色料が含まれていますね。
着色料
犬は餌の見た目を気にしませんから、着色料は飼い主さん向けです。犬にとっては不要です。不要なものが入ってないのが良いフードです。

これらの着色料の長期少量摂取の影響が明らかになっていないので、着色料が入っていないものを選びましょう。

酸化防止剤とその他の添加物
酸化防止剤
着色料以外にも、たくさんの合成添加物がありますね。

カルシウム、ナトリウム、鉄、銅、ビタミン類などの栄養素だけでなく、酸化防止剤としてミックストコフェロールとローズマリー抽出物が入っています。

ミックストコフェロールはトコフェロール(ビタミンE)の混合製品です。これは基本的には安全です。(参考:食品添加物 http://www.tama-bc.co.jp/products/food_additive/index.html)

ローズマリーは強い抗酸化性を持つことが知られています。ローズマリーは種によって異なりますが、多くは毒性を持つ樟脳成分を含んでいます。

中毒が起きるほどの成分は含まれないと思いますが、天然成分だからといって安全とは言えません。(参考:香辛料の抗酸化性、斎藤 浩、油化学 油化学 Vol.26 (1977) No.12 P754-764)

添加物は天然、合成という表示に惑わされず、安全性が確かめられたものを用いているドッグフードを選びたいですね。

このフードの場合は、そもそもここまで添加物を入れて、フードの「見た目」や「栄養バランス」を補う必要がある事自体が、肉の品質の低さを証明していると思います。

繰り返しになりますが、これは悪い例です。このようなフードを子犬に与えるのはさけるべきです。

子犬の月齢別ドッグフードの与え方(生後2ヶ月・3~5ヶ月・6ヶ月・7~11ヶ月)

ここでは、月齢別にもう少し詳しく、フードの与え方についてみてみましょう。

離乳は生後2ヶ月ごろ
ミルクを飲む子犬
子犬は、生後2ヶ月くらいまでに離乳をするのが一般的です。その後はやわらかいドッグフードを食べ始め、少しずつ固形物を食べていきます。

食事の切替は母犬が食べていたドッグフードに興味をもって食べ始めたり、ペットショップやブリーダーさん、飼い主さんに離乳食をもらったりするところから始まります。

このころは成長著しく、生後2ヵ月頃までは出生時の約10~15倍まで体重が増加し、主に骨組織が発達します。

そのため、多くの栄養を必要としますが、その一方で消化器官が未熟なため、一度に多くの食事を食べることはできません。食事は1日5~6回程度に少量に分けて与えるようにします。

歯も生えそろっていないため、やわらかくふやかして食べやすくしてあげます。この場合はぬるま湯でもいいですし、犬用のミルクを使ってもいいでしょう

このように犬用ミルクでふやかしました。電子レンジ700wで30秒ほど加熱して冷ましたものです。
ミルクふやかし
なお、ドッグフードをふやかすのに、熱湯を使うことはやめましょう。フードのたんぱく質が高温によって変性したり、ビタミンが破壊されたりするおそれがあります。40度程度のお湯を使うことをオススメします。レンジで温める場合も40度程度になるように設定してください。(参考:熱湯を使うと栄養成分に影響がありますか? https://www.royalcanin.co.jp/new/faq/?p=567)

生後4ヶ月頃(18週頃)まで!犬の社会化について
挨拶する犬
本記事をご覧の方は子犬を飼う予定の方、または飼われている方だと思います。

ドックフードの話とは関係無いのですが、「子犬の社会化」についてご説明しておきます。これはとても重要な話です。

「動物愛護管理法(動物の愛護及び管理に関する法律)」では、生後56日未満の犬や猫を親から引き離してはならないとしています。ただし移行措置により、現在は49日を過ぎたら販売が可能です。(参考:東京都動物愛護相談センター:平成28年9月1日から幼齢の犬猫の販売等の制限が出生後49日以内となりました。

この「56日」や「49日」については色々と議論されました。「8週齢規制」といわれるものです。

なぜ、このような「56日」「49日」という期間が設けられているのでしょうか?それは、犬の「社会化」と関係があります。

犬が社会化できる時期は生後4ヶ月頃までと言われています。この時期に親兄弟と十分に遊べなかったり、必要な経験ができない場合は、簡単に社会化することが難しくなります。

つまり、あまりにも早い時期で親兄弟と引き離してペットショップなどで販売すると、情緒不安定で問題行動の多い犬になる可能性が高いのです。

獣医師アンケート

日本小動物獣医師会が約760名の獣医師に対して実施したアンケートによると、

「犬猫幼齢動物を親等から引き離す日齢が早すぎたための悪影響はありますか」という質問には99.2%が「ある」と回答しました。

そして、「具体的に悪影響を及ぼした例」としては「攻撃的で、咬みつく」「他の犬や猫と交流できない」「家族以外の人間に慣れない」「食糞・異物摂食行動」「無駄吠え」など、様々な回答がよせられました。

次に、「犬猫幼齢動物を親等から引き離す日齢として最低何日以上が好ましいと思われますか」という質問には、「60日」が半数くらい、「90日」が14%、「56日」が11%、そして「49日以下」はたった6%でした。

(出典:一般社団法人日本小動物獣医師会「動物愛護管理法改正に関連する幼齢動物の取扱に関してのアンケート結果」

このように「社会化」されていない子犬は、慣れていない人や動物、経験に対して、恐怖心を抱いてワンワンと吠えたり、ときには噛みついたりして攻撃的になる傾向があります。

他の犬、自転車に乗っている人、子供、猫、動物病院、人混みなどを怖がってしまう場合は、安全な生活が難しくなります。

特に、知らない人や犬に対して攻撃的になって噛みつくような場合は、飼うことさえ難しくなるかもしれません。
噛みつく犬
ですから、犬にとっても「社会化」されている方が、幸せな生活を送ることができるのです。

子犬の社会化については、ペットショップ、動物病院、訓練士、動物の保護団体などが「パピークラス」や「子犬のしつけ教室」などを開催しています。
お手をする犬
そのような専門家が主催する「子犬の社会化」のトレーニングを受ける事をオススメします。他の子犬と遊ばせながら、楽しく社会化ができますよ。

(参考:子犬の社会化について

諸外国の規制についてはどうなの?
万国旗
日本以外の欧米各国での規制はどうなっているのでしょうか?これについては、環境省がまとめた資料があります。
販売日齢
(出典:環境省「犬猫幼齢動物の販売日齢について」

英国(犬の飼養及び販売に関する1999年法)生後8週齢以下の犬を販売してはならない。

米国(連邦動物福祉法第13条)最低8週齢以上および離乳済みの犬猫でない限り商業目的のために輸送または仲介業者に渡されてはならない

ドイツ(動物保護法 犬に関する政令)8週齢未満の子犬は、母犬から引き離してはならない

フランス(農事法典L214-8条)犬猫については8週齢を超えた動物のみが有償譲渡できる

‥となっています。8週齢での規制がひとつの目安になっているようです。

生後3ヶ月から5ヶ月

3ヶ月くらいになると、ミルクよりも固形のドライドッグフードを多く食べるようになります。生後4ヶ月頃から永久歯に生えかわり始めます。食事は生後5ヶ月くらいまでは1日3回程度に分けて与えます。

食いつきが悪かったり、食べムラがあったりするときは電子レンジや40度程度のぬるめのお湯で少し温めてあげましょう。温めることでよい香りがして、子犬の食欲を刺激します。

このように、40度程度のお湯でふやかしてあげると良いですね。

朝起きた時やごはん前など、胃液のような黄色い液体や白い泡のようなものを吐くことがあります。黄色い液体は、胃液ではなく胆汁で、白い液体や泡は胃液です。これは空腹時間が長すぎたためなので、食事の間隔を少し短くしたり、回数を増やしてあげてください。(参考:この「吐く」大丈夫? http://www.momiji.org/kosin/vol105.html)
吐く犬
もし、この嘔吐が続くようなら、早めにご近所の動物病院に相談することをオススメします。

この時期に新しい飼い主さんのところに来た子犬は、ストレスで食欲が落ちることがあります。

しかし、体力のない子犬は1食でも抜いただけで「低血糖」という危険な状態になる事もあります。これは簡単に言うと極度の栄養失調のことです。生後3ヶ月くらいまでの子犬によくある症状です。

長時間ドッグフードを食べないでいると、脳の血糖値が低下してしまいます。脳のエネルギーは糖分ですから、このことで低血糖の症状を起こすのです。

具体的な症状としては、ぐったりしてる、体温が低い、意識を失って痙攣しているなどです。抱っこしても首はすわっておらず、体に力がはいってない感じです。
目を回した犬
応急処置として、砂糖水を飲ませてあげるなどがありますが、とにかくすぐに動物病院に行ってください。(参考:低血糖 http://www.ibukino-ah.com/dogillness/)

※ドライドックフードのふやかし方については、こちらの記事もご覧下さい

ドッグフードのふやかし方(子犬・成犬・老犬別に解説)

生後6ヶ月からは落ち着いてくる時期
柴犬
6ヶ月を過ぎると成長がすこし緩やかになってくるので、ここからは食事の回数を1日2回に分けて与えます。

食欲が落ちた、あまり食べないといってトッピングを与えていると、トッピングがないと食べないなどのわがままが出てくることもあります。

与えたフードを食べないときは、ある程度時間がたったら片づけるようにします。すると、「食べないとエサが無くなる」と理解して、食べ始めるでしょう。

また、この頃になると去勢手術・避妊手術する事も検討して下さい。メスの場合は初回の発情を迎える前、オスの場合は生殖能力が完成する前がタイミングとしてはベストだと言われています。(参考:避妊・去勢手術はどうやる?適正時期はいつ? http://www.petline.co.jp/note/dog/contraception/surgery/)

生後11ヶ月頃になると、ほぼ成犬
生後11ヶ月にもなると体つきや体重はほぼ成犬です。小型犬によっては、性成熟を迎えている場合もあります。1日2回で、ドライフードを与えても大丈夫でしょう。

小型犬・中型犬・大型犬の子犬にはどんなフードが良いの?注意点は?

ミニチュアダックスフント
犬はチワワのような体重3kg程度の超小型犬から、ニューファンドランドのような体重60kg程度まで成長する超大型犬まで、体格と体重が全く違います。

ですから「子犬」といっても、月齢は同じでも犬種によって大きさはまちまちです。

大きさが異なると、食べる量はもちろん、必要とする栄養の量なども異なります。小型犬・中型犬・大型犬にわけて、どのようなフードがいいのかみてみましょう。

ドッグフードのパッケージには、犬の体重別や犬種別に与える量が書いてあります。その量を守り、子犬の様子を見ながら与えるようにしましょう。

小型犬(チワワ・トイプードル・ヨークシャテリア・ポメラニアン・シーズー ・マルチーズ・ミニチュアダックスフント・ミニチュアピンシャー・イタリアングレイハウンドなど)
トイプードル
小型犬の特徴は早く成犬になること。10ヶ月程度で成犬になる個体が多いようです。そのため大型犬より1kg当たりの代謝の割合が高く、多くのエネルギーを必要とします。(参考:小型犬の子犬の栄養 https://www.komeri.com/pet/dog/nourish/01.html)

体が小さいので、口と胃が小さいことも特徴です。ドライフードを与えるときは、粒が小さめのものが食べやすいでしょう。

また小型犬は、低血糖症になりやすい子が多いようです。神経質な子が食欲不振が続くときは気を付けてください。食べムラがあるときはドッグフードをふやかしたり温めたりして、食欲をそそってあげましょう。

「低血糖」とは、簡単に言うと極度の栄養失調のことです。生後3ヶ月くらいまでの子犬によくある症状です。

具体的な症状としては、ぐったりしてる、体温が低い、意識を失って痙攣しているなどです。抱っこしても首はすわっておらず、体に力がはいってない感じです。

応急処置として、砂糖水を飲ませてあげるなどがありますが、とにかくすぐに動物病院に行ってください。(参考:低血糖 http://www.ibukino-ah.com/dogillness/)

中型犬(柴犬・フレンチブルドッグ・コーギー・キャバリア・紀州犬・アメリカンコッカースパニエルなど)
コーギー子犬
中型犬はだいたい12ヶ月で成犬になります。もともとボーダーコリーや、シェットランドシープドッグなど、運動好きで活発な犬種が多いのが特徴です。

筋肉や骨の発達には、良質の肉(タンパク質)が不可欠です。運動量や、体重をよくみて食べる量を調節してあげましょう。

大型犬(ゴールデンレトリバー・ラブラドールレトリバー・シェパード・サモエド・ニューファンドランド・ワイマラナー・ジャーマンシェパード・グレートピレニーズ・マスチフ・グレートデン・土佐犬)
サモエド
大型犬の子犬は、小型犬や中型犬に比べてゆっくり成長することが特徴で、成犬になるのが24ヶ月という犬種もいます。

大型犬の子犬のエサの与え方には注意が必要です。

例えば、グレートデンでは、生後1年ちょっとで体重が70キロを超えることもあります。

そのため、重い体重を支えるしっかりした筋肉や骨を作ってあげたいという思いで、栄養たっぷりのフードを一気に与えてしまうと、大型犬特有の整形外科疾患(骨の異常)にかかることがあります。(参考:子犬期の食事について https://www.anicom-page.com/all_education_details?type=13&id=103)

あせらずにパッケージにある量を守って、ドッグフードを与えるようにすることが大切です。

またニューファンドランドなど大型犬の特徴として、食べた直後に運動すると胃捻転を起こすことがあります。食べてすぐに走らせたり、散歩させたりなど運動をさせないように気を付けましょう。(参考:「もっともくわしいイヌの病気百科」矢沢サイエンスオフィス発行)

(まとめ)子犬のためのドックフード選び3つのポイント

ポメラニアン
色々なドックフードが販売されています。しかし、冒頭でお話したように、「犬の体の仕組み(肉食動物なので肉の消化に向いている)」「成長期に特に必要な栄養素(動物性タンパク質)」を考えれば、どのようなフードが子犬にとって最適なのか?は自明の理ではないでしょうか?

生後1歳までの子犬のドックフード選びのポイント
【1】良質な肉(タンパク質)が主原料になっている
穀類が主原料はNG!レンダリングされた肉はNG!
【2】子犬に必要な栄養を過不足なく摂取できる(総合栄養食)
【3】酸化防止剤や着色料などの添加物が少ない、または入っていない。

この3つになります。あとは、フードの価格と愛犬の味の好みになります。

子犬の成長期は、体の土台をつくる重要な時期です。この時期の食事内容によって、一生の健康状態が決まると言っても過言ではありません。

わんちゃんは自分でフードを選ぶことができません。調子が悪くても言葉でしゃべって伝える事もできません。わんちゃんの健康を守れるのは飼い主のあなただけです!しっかりと調べてくださいね。

 

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