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【調査結果】犬の手作りごはんレシピの75%以上が栄養不足!手作り食の危険性とは?

チワワとトイピーの子犬
愛犬に愛情たっぷりの手作りご飯を食べさせたいと考えたことはありませんか?

例えば、食物アレルギーと診断されたときは食材を選んで手作りの食事を与えれば、症状もやわらぐのでは‥と考えますよね。

また、市販のドックフードは危険な原材料や合成添加物が含まれている事があります。

日頃から愛犬の健康に気遣っていた飼い主さんなら、そもそも市販のドッグフードは与えないほうがいいのでは?と思うでしょう。

手作り食にしてから、「毛並みがよくなった」「涙やけがなくなった」「アトピーが軽くなった」という声も聞かれます。

実際に、手作り食にしている飼い主さんは徐々に増えているようです。一般社団法人ペットフード協会の調査によると、手作り食を主食としている方は、全体の13.7%です。犬猫ともに前年よりやや増えています。
手作り食のアンケート調査(出典:平成27年全国犬猫飼育実態調査

しかし本当に犬に手作りご飯を毎日与えることは、犬にとってよいことなのでしょうか?

この記事では、手作りご飯の注意点やメリット/デメリットを考えてみましょう。

手作りごはんのメリット

犬用おせち

・新鮮な食材(肉や野菜)を与える事ができる
・合成添加物(酸化防止剤や着色料)などを含まない
・何を食べているか把握できる
・アレルギー対策、涙やけ対策、毛艶が良くなる
・ダイエット対策

ネットや書籍には、犬の手作りご飯のレシピがたくさん出ています。

手作りご飯の最大のメリットは、飼い主さんが自分自身の手で、犬のために安全な食事を与えられるということです。

例えば、鶏肉をはじめ牛・豚・羊肉・魚は新鮮なものがスーパーで手軽に購入できます。

また手に入りにくい馬肉や鹿肉も、ネットで購入できるようになってきました。お米や野菜・果物も毎日新鮮なものが購入できます。
素材

飼い主さんが自分自身で食材を調達するので、犬に与えているものをすべて把握することができます。

市販のドックフードは原材料に何を使っているのかわからないという不満をもつ飼い主さんも多いです。

国産無添加フードの問題点については、こちらの記事もご覧下さい。

「国産」「無添加」ドッグフードに注意!2つの問題点と危険な添加物とは?

また、手作り食には保存料や着色料などの合成添加物が無い、ということもメリットです。

さらに犬の状態をみて、体調や食欲に合わせた食材を飼い主さん自分自身で選ぶこともできます。

だから、手作り食を続けたら「毛艶がよくなった」「涙やけがなくなった」「運動量が増えた」「アトピーが軽くなった」など、体調が良くなるわんちゃんも増えているようです。
ポメラニアン
肥満傾向のわんちゃんの場合は、低カロリー高タンパクの食事(食事量は変わらないのにカロリーだけ減る)を与える事もできます。

だから、ダイエットに成功しやすいと言われています。

しかし、手作り食は良いことばかりのように思うかもしれませんが、デメリットもあります。

本やネットにある「犬の手作りご飯レシピ」の75%以上がビタミン・ミネラル不足!

手作りご飯レシピはビタミン・ミネラル不足
京都大学の清水博士らの調査結果では、本などのレシピの75%以上がビタミン・ミネラル不足だと判明しています。

この調査では、市販されている書籍(飼い主向けの手作りご飯レシピ本)などから約200件のレシピを集めて、その手作り食レシピの食材と量より、食品成分表を用いて栄養素量を計算して、AAFCO養分基準の必要量と比較しました。その結果、75%以上のレシピがビタミンA・D・E、カルシウム、銅、亜鉛などのビタミン・ミネラル不足でした。

市販のレシピ本などでは、週または月単位で各栄養素を充足させるように、レシピのローテーションを推奨しています。

しかし、多数のレシピで多くの栄養素の著しい不足が認められたので、栄養素含量を考慮しない手作り食のローテーションでは、栄養不足の解決は難しいと結論づけました。
(出典:維持期におけるイヌ用手作り食レシピの栄養素含量調査 清水いと世・舟場正幸・松井徹)

日本だけでなく、海外でも同じような調査がいくつか実施されていますが、どの調査でも同じような結果になっているようです。

例えば、2017年7月にブラジルのサンパウロ州立パウリスタ大学(UNESP)が発表した調査資料によると、ネットや書店で犬猫用のレシピを合計106件を集め、FEDIAF(欧州ペットフード工業会連合)が定めるペットフードの栄養ガイドラインの必要量と比較しましたが、基準を満たしているものは1つもありませんでした。

また、不足している栄養素としては日本での調査と同じく、ビタミンB、ビタミンE、カルシウム、銅、亜鉛などのビタミン・ミネラル不足でした。

調査チームは、手作り食は犬猫などのペットを栄養不足にする可能性があり、手作り食のリスクを飼い主に知らせることが重要だという結論に達しました。
(出典:Analysis of recipes of home-prepared diets for dogs and cats published in Portuguese)

手作りごはんのデメリット

    • 手作りご飯は安心・安全だけど、手間と時間とお金と栄養学の知識が必要だね。

・最低限の栄養学の知識が必要
・手間と時間とお金が必要
・歯みがきが必要
・入院や災害の避難時に対応できない

犬にとって必要な栄養素を満たしているか?栄養バランスを考慮しながら、毎食手作りする必要があります。

しかし、前述の調査結果でもわかるように、市販の書籍にのっているレシピですら、必要な栄養素を満たせていない場合がほとんどです。

栄養不足のレシピがほとんどなので、レシピをローテーションしても栄養不足が解消できません。

レシピ本の著者は栄養学について知識を持っている専門家です。それでも栄養バランスを考えるのは難しいのです。
困る犬
栄養バランスだけではありません。

犬の体重、年齢、妊娠・授乳、運動量などによっても摂取カロリーを変えなくてはならないため、食材の量もそれぞれ考慮しなくてはなりません。

こちらのドッグフードの給餌量の目安にあるように、成犬でも体重のほか活動的な子と普通の子では食べる量を調整します。
活動量による給餌量の目安

またカロリー計算をするにしても、食材の100g中のエネルギーをそれぞれ求める必要があります。

必要な栄養素のバランスが人間と犬では異なるように、消化率も異なります。成分表をチェックして、計算をする必要があります。

ドックフードのパッケージにはこのように成分表の表示があります。この成分表と同じものを飼い主さんが作成してカロリー計算する必要があります。
成分表

具体的な手順としては、食品成分表を用意して、犬に与える食材の個々の材料に含まれる炭水化物、タンパク質、脂質の量から100g当たりのエネルギー量を求めます。

それを元に、レシピ中の材料の重量に当たるエネルギー量を求めて、最後に犬の1日の必要エネルギー量に適しているかどうかを判断します。(参考:手作り食レシピについて

※食品成分表のかわりとして、文部科学省が運営している食品成分データベースを使う事もできます。
食品成分データベース

「計算は面倒だし、少しくらい多くてもいいだろう」と食材を適当に入れていたら、突出して栄養素が多くなっていた(逆に少なくなっていた)‥ということも起こりえます。
焦る犬
そうした小さいことが長年積み重なると、どうしても犬の体調にも影響がでてきてしまいます。

例えば「鶏のささみが良い」と聞いて、ささみばかり与えていたら、カルシウム不足で骨がスカスカになって弱くなって骨折した‥という可能性もあります。(参考:カルシウム欠乏症 https://www.whollyvet.com/homemade-petfood/risks/calcium-deficiency/)

犬に与えてはいけないものを、うっかり食べさせてしまうこともあります。

例えば「玉ねぎ」がダメなのは知っていたけれど、「あさつき」がダメなのを知らず食べさせてしまった、アボカドを食べさせたら食いつきがよかったので、たくさん与えたら嘔吐した、などのトラブルがあります。

また、鮮度が落ちたものを与えてしまい、食あたり(食中毒)で下痢や嘔吐が起きた、という事例もあります。命にもかかわることなので食材には気を付ける必要があります。
下痢
このように、犬の手作りご飯は最低限の栄養学の知識と、栄養バランスとカロリーを考えて作る手間と時間が必要です。

    • 市販のレシピ本やネットのレシピはほとんどが栄養不足で当てにできないから、自分で考えるしかないね(汗)

さらに、手作り食のような水分を多く含む食材は歯に汚れがつきやすく、歯みがきなどのデンタルケアが欠かせません。
歯みがきしてる犬
手作り食なら歯みがきは不要だと考えている人が多いのですが、それは骨付き肉や生肉だけを食べている野生の肉食動物の場合です。骨や筋肉の筋が天然のデンタルフロスになるのです。

飼い犬の場合は穀類や野菜なども食べるので歯の汚れがたまります。歯みがきを欠かさないようにしましょう。(参考:歯みがき https://www.whollyvet.com/homemade-petfood/risks/tooth-brushing/)

また、愛犬が怪我や病気で入院することになったり、旅行などでペットホテルに預ける時、地震などの災害で避難した際の事も考えておきましょう。
動物病院に行く犬
動物病院ではドライドッグフードを食べることになります。また病気によっては、決まったドッグフード(療法食)しか食べられないこともあります。

ペットホテルや避難場所でも同じくドライドックフードの場合がほとんどです。

こういったときにいつも手作り食だと、慣れないドッグフードを食べないことも考えられます。

犬のことを考えると、ずっと手作り食というのは避けたほうがよいのではないでしょうか?

ドックフード(総合栄養食)と手作りごはんは、どちらが長生きできるの?

疑問に思う犬
総合栄養食と手作り食、どちらが長生きできるのでしょうか?どちらが犬の健康にとっていいのでしょうか?

犬種によって平均寿命はまとめられています。しかし残念ですが、総合栄養食と手作りご飯を食べたわんちゃんの寿命を比べた、医学的な根拠のある資料はないようです。

経験則で語られる事が多いですね。例えば「子供の頃に飼っていた雑種の犬は、格安ドライドックフードばかり食べてたけど15歳まで生きた」などです。

これは、「私のおじいちゃんは1日1箱吸ってたヘビースモーカーだけど、肺ガンにもならず80歳まで生きた」と同じで、一例に過ぎませんから、判断の根拠になりません。

しかし、総合栄養食と手作り食の特徴を比べると、あなたと愛犬にとって、どちらが向いているのか判断できるのではないでしょうか?

総合栄養食の特徴(手作り食との比較)
・総合栄養食と水だけで健康を維持できる(栄養バランスの調整やカロリー計算は不要)
・オーガニック食材や野生の鹿肉を主原料としたフードもある
・食物アレルギーの場合は珍しい食材が主原料(ガチョウなど)を選ぶ
・穀物アレルギーならグレインフリーを選ぶ
・合成添加物を一切含まない無添加フードもある
・歯に汚れがつきにくい
酸化しやすい(特に無添加フード)

総合栄養食とは、次のようなものです。

犬や猫が必要としている栄養素をすべて含んだフードで、新鮮な水と一緒に与えるだけで健康を維持することができるように、栄養バランスが調整されています。環境省「飼い主のためのペットフード・ガイドライン~犬・猫の健康を守るために~」パンフレットより

総合栄養食を与えるだけで、犬に必要な栄養を過不足なく取れるという大きな特徴があります。

万が一食物アレルギーのある場合は、その食材が入っていないドッグフードを選ぶことでアレルギーのリスクを減らすことができます。

合成添加物については、添加物を使用していない無添加のドッグフードを選ぶことでその心配は解消されます。

例えば、こちらはエゾ鹿肉のドッグフードです。しかも肝臓や心臓などの内臓も含まれていますので、栄養素が豊富なのがわかります。
良い例(鹿肉)

着色料や防腐剤のような人工的な合成添加物も一切ありません。

さらに、野生エゾ鹿肉を主原料としているとありますので、北海道の野生の鹿の肉です。つまり、人工飼料や抗生物質などは一切与えられていません。

ちなみに、抗生物質は日本でも家畜の成長促進や疾病予防のために日常的に投与されています。犬の手作り食につかう人間用の家畜の肉も残留薬剤問題があります。

残留薬剤・残留医薬品問題についてはこちらの記事をご覧下さい。

ドッグフードの危険な原材料と「残留薬剤」安心・安全な原材料を見分ける2つのポイントとは!?

こちらのフードはオーガニック素材を原材料としています。主原料はオーガニックチキン生肉になっています。
オーガニック食材
また、酸化防止剤は入っているのですが、ミックストコフェロールになります。ミックストコフェロールは天然酸化防止剤あるいは栄養強化剤で、トコフェロール(ビタミンE)の混合製品です。これは安全です。(参考:食品添加物 http://www.tama-bc.co.jp/products/food_additive/index.html)

アレルギーのわんちゃんには缶詰フードもオススメ
もし、鶏肉アレルギーなら、牛肉や豚肉・鹿肉・羊肉・魚などが主原料のドッグフードもあります。

こちらは、左から七面鳥、羊、カンガルーの肉が主原料の缶詰フードです。あまりみかけない珍しい肉ですよね。
七面鳥・羊・カンガルー

肉に対してアレルギーのあるわんちゃんは、缶詰フードを試してはいかがでしょうか?缶詰フードには珍しい肉を主原料としたものが多くあります。

こちらは缶詰フードは最も左に「ダチョウ肉」の記載がありますので、主原料がダチョウだとわかります。さらに、そのダチョウの肉も心臓や肝臓などを含みますから、栄養素が多いのも良いですね。また、総合栄養食として欠かせない、ビタミン・ミネラルも入ってます。さらに、缶詰フードによくある発色剤などの余計な添加物が一切含まれません。
ガチョウ肉_原材料表

※缶詰フードの選び方については、こちらの記事をご覧下さい。

初めての缶詰選び。安全・安心な缶詰ウェットフードとは?

穀類アレルギーならグレインフリーのフードを選べば良いでしょう。こちらのように、必ず「グレインフリー」などの表示がされています。
グレインフリー

さらに、ドライドックフードは水分含量10%程度もしくはそれ以下となっていて固いので、歯に汚れや歯垢が付きにくい、口臭をおさえる、というメリットもあります。環境省「飼い主のためのペットフード・ガイドライン~犬・猫の健康を守るために~」パンフレットより
ドライドックフード

総合栄養食(ドライドックフード)が手作り食と比べて、明らかに劣っているのは「酸化しやすい」という点です。

ドライドッグフードは、主原料が肉のものは酸化しやすいということがあります。高温や湿気のあるところでは、袋に入っていても酸化が進むことがあり、良質なドッグフードでもこの点が心配です。

しかし国産の無添加ドライドッグフードなら、私たち飼い主のもとに届くまでの時間が短いので安心です。空気に触れないよう密閉し、涼しいところで保存すること、早めに食べきることが大切です。

こちらは国産無添加ドライドックフードです。こちらのように、無添加フードは常温保存の場合は開封後1~2ヶ月が賞味期限になっている場合が多いです。
国産無添加フード・賞味期限

※ドライドックフードの保存方法については、こちらの記事もご覧下さい。

意外と知らない!ドライドッグフードの保存方法(酸化したフードの見分け方)

(まとめ)それで結局、手作りご飯と総合栄養食(ドックフード)はどちらが良いの?

ブルテリア
手作りご飯のメリット・デメリットやドックフードの総合栄養食の特徴などを考えて、優劣をつけると

完璧に栄養計算された手作りご飯  良質な無添加ドッグフード 栄養計算してない手作りご飯 格安低品質ドックフード

‥という感じになるのではないでしょうか?

完璧な栄養バランスとカロリー計算された手作りご飯が理想です。しかし、専門家が考案したレシピですら75%以上が栄養不足なのが現状です。完璧に栄養計算された手作りごはんは現実的には無理でしょう。

たしかに、犬の手作り食には「新鮮な材料を与えられる」「何を食べているか全て把握できる」などのメリットがあります。

しかし、栄養素の過不足が起こりやすいことが大きなデメリットであり、すべて手作り食にすることは犬にとっては危険だといえます。

日本や諸外国での調査結果にもあるように、書籍やネットにあるレシピの75%以上がビタミン・カルシウム不足です。ですから、レシピをローテーションしても栄養不足が解消できません。
制止する犬
「食いつきが良いから」と与えている手作りご飯のレシピが、犬に必要な栄養素を過不足なく満たしている可能性は低いです。

また、総合栄養食にあるような栄養バランスを取りながらも、さらに犬にあったカロリー計算をして、毎日手作りの食事を与えることは手間と時間が必要です。

仕事や家事で忙しい方にとって、継続して手作りご飯を与える事ができるのか?しっかりと考える必要があります。
忙しい女性

昔と違って、今は品質の良いドックフードが増えつつあります。原材料も生産工場も全て国産、オーガニック素材使用、酸化防止剤や着色料は無添加など、年々レベルが向上しています。

しかし、総合栄養食(ドライドックフード)の唯一のデメリットは、手作り食に比べて「酸化しやすい」ことです。特に無添加フードは開封後1ヶ月程度で食べきる事をオススメします。

これはまとめ買いせずに、1ヶ月で食べきる量だけを買えば問題ないと思います。

そういったことから考えると、毎日与える食事は「総合栄養食」のドッグフードにするほうが、犬にとっても飼い主さんにとってもいいのではないでしょうか?
ひらめいた犬
どうしても手作りご飯を与えたい方は、総合栄養食のドックフードとローテーションをオススメします。例えば、3日に1回夜だけ手作りごはん‥など。

どうしても手作り食を与えたい場合は、総合栄養食と手作り食をローテーションしよう!

こうすれば、栄養の偏りを最小限に抑えながらも、手作りご飯のメリットも多少なりとも享受できると思います。

わんちゃんは自分で食事を選ぶことができません。調子が悪くても言葉でしゃべって伝える事もできません。わんちゃんの健康を守れるのは飼い主のあなただけです!しっかりと調べてくださいね。

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