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【獣医師会発表】動物病院の選び方トップ3とその問題点とは?

悩む医師
大切な家族の一員である愛犬が病気や怪我をした場合、どのように動物病院を選んでいるでしょうか?

人間の病院や医師と同じで、「動物病院」や「獣医師」と言っても様々です。

最新の検査機器が揃っている、丁寧に分かりやすく説明してくれる、皮膚病専門、勤務している獣医さんが本や雑誌などで有名、東洋医学にも精通している‥など、特徴があります。

また、色々なトラブルの話も聞きます。例えば、「健康診断で歯石がたまっていると言われたので歯石除去を依頼したら、なぜか9本も歯を抜かれた。膿がたまっていたと獣医は言ったが、膿など一度もみたことがない。しかも入院費も含めて20万円も請求された」
手術中
「食物アレルギーで、1年ほどずっと病院指定のドックフードを食べているが、口や肛門付近の赤みが治らない。病院で販売しているフードの購入を強く勧められたので与えている。しかし、原材料に添加物が多いのが気になって、獣医師に聞いたが説明が面倒な感じで詳しく教えてくれない。自分で探した別のフードに変えたら1ヶ月でかなり改善した」

「簡単な手術のハズが、手術中に死亡した。しかもカルテの開示も拒否された」など、医療ミス(医療過誤)で愛犬が命を落とした話も聞きます。

動物病院で何があっても、犬は言葉をしゃべれないので何をされたかわかりませんし、入院中なら私たち飼い主が目の届かない場所にいますから、そもそも獣医の言うことを信じるしかありません。

それに、医療の専門化である獣医師と私たち飼い主には圧倒的な情報格差があるので、獣医師の説明が「本当に正しいのか?」判断できない事もあります。
疑問
しかし、愛する家族の一員であるわんちゃんの命を預けるわけですから、飼い主さんはしっかりと考えて判断する責任があります。

そんな圧倒的な情報格差のある不利な状況の中で、私たち飼い主はどうすれば良い獣医・良い動物病院を見分ける事ができるのでしょうか?この記事ではその方法を考えます。

誤解のないように予めお伝えしますが、わんたすはもっと多くの飼い主さんが頻繁に動物病院に行くべきだと考えています。しかし、構造的な問題点を認識した上で動物病院や獣医師を選ぶべきだと考えています。


【調査結果】動物病院を選ぶ際に重視することTOP3は‥

TOP3
日本獣医師会が平成27年6月に発表した調査資料によると、「動物病院を選ぶ際に重視するものは?」という質問に対して、約3,000人の飼い主さんの回答は「獣医師の説明内容のわかりやすさ」が61.1%と最も高く、次に「自宅からの近さ」が58.9%と僅差で、「周囲の評判」が42.2%でした。
日本獣医師会・調査資料グラフ

また、動物病院の要素別満足度(どの点について満足しているのか?)をみると「説明内容のわかりやすさ」が73.8%(28.4%+45.4%)で最も高く、次に「接客対応の良さ」が72.5%、「自宅からの近さ」が66%となっています。
日本獣医師会・調査資料グラフ
(出典:日本獣医師会・家庭飼育動物(犬・猫)の診療料金実態調査及び飼育者意識調査 http://nichiju.lin.gr.jp/small/ryokin_pdf/h27.pdf)

つまり、この調査で分かることは、動物病院・獣医師が飼い主を満足させるには「説明内容のわかりやすさ」に注力すれば良いという事です。

いわゆる「インフォームド・コンセント」と言われている事です。

しっかりと分かりやすく説明さえできれば「良い獣医師」「良い動物病院」として満足してもらえる可能性が高いという事です。

しかし、本当にそれで良いのでしょうか?そもそも、獣医師と私たち飼い主とは圧倒的な情報格差があります。

ですから、獣医師が分かりやすく説明してくれても、その説明が「本当に正しいのか?」飼い主には判断が難しいケースも出てくると思います。
犬ゼスチャー_疑問
「この動物病院・獣医師は説明は上手いが何か変だ。怪しい」「口は上手いが腕は未熟だ」「言っている事が正しいのか判断ができない」と思ってセカンドオピニオンを探して、別の病院に行っても既に手遅れで重症化していた‥という可能性もあります。

【問題点1】動物病院数は増えてるのに犬猫の飼育頭数が減っていて、過当競争が起こりつつある

悩む医師
それでは、「圧倒的に情報格差がある状態」の中で、私たち飼い主はどのように対処すれば良いのでしょうか?

その前に、動物病院や獣医師を取り巻く環境などについて問題点を解説します。

犬猫などの小動物の動物病院は全国で1万ヶ所以上あります。そして東京・神奈川・愛知・大阪などの大都市圏に集中しています。

農林水産省が発表している「飼育動物診療施設の開設届出状況」では「産業動物」「小動物・その他」とあり、犬猫の動物病院は「小動物・その他」になります。

まずこちらは平成19年の資料ですが9,836ヶ所あります。
開設届出状況_平成19年
次にこちらは平成29年の資料ですが11,839ヶ所あります。
開設届出状況_平成29年
(出典:農林水産省・飼育動物診療施設の開設届出状況 http://www.maff.go.jp/j/tokei/kouhyou/animal/)
この10年で犬猫などペットの動物病院は2,003ヶ所も増えています!

しかし、一般社団法人ペットフード協会の「全国犬猫飼育実態調査」によると、犬猫の飼育頭数は減少傾向です。

まずこちらは平成22年の飼育頭数の資料ですが、犬は約1,186万頭、猫は約961万頭です。
飼育頭数_平成22年
次にこちらは平成29年の資料ですが、犬は約892万頭、猫は952万頭です。
飼育頭数_平成29年
(出典:全国犬猫飼育実態調査 http://www.petfood.or.jp/data/index.html)
7年間で猫は9万頭減り、犬はなんと!294万頭も減っている状況です。

このように、犬猫の患者数は減っているのに病院数(獣医師数)は増加しているわけです。今後もこの傾向は変わらないでしょう。

すると、当然ですが病院1ヶ所当たりの患者数は減りますから、過当競争が起こり、利益を維持するために無駄な検査・手術・入院・フード販売などをすることになります。

ペットを専門で診察する動物病院は昭和30年代頃から登場。その歴史は浅い
動物病院
余談になりますが、知人の獣医師さんに聞いた話によると、ペットを専門で診察する現在のような動物病院は昭和30年代から増え始めたそうです。

日本の獣医学は明治維新以降、軍馬(つまり武器)の生産・疾病予防を中心として発展し、戦後は食生活の欧米化に対応した家畜(牛・豚・鶏など)の生産性の向上が目的でした。(参考:獣医学 https://ja.wikipedia.org/wiki/獣医学)

ですから、そもそも犬猫などの小動物を扱う獣医師が少なかったのです。

最近では犬猫などのペットの栄養学(動物栄養学)などのカリキュラムを組む獣医学系の大学も増えてきました。しかし、その歴史的な背景から日本の獣医学は家畜や公衆衛生が中心となっています。

犬猫など小動物に関する研究は副次的なものに過ぎなかったので、歴史が浅いと言えます。

【問題点2】そもそも、あなた(飼い主)は(法的に)圧倒的に不利な立場にある

「動物病院・獣医師と飼い主は圧倒的な情報格差がある」とご説明しました。

しかしそれだけでなく、あなた(飼い主)とわんちゃんは、動物病院・獣医師に比べて、法的にも圧倒的に不利な立場にあります。

獣医師は医療ミスをしても事実上、刑法で罰せられることはない
犬影
犬猫などの動物(ペット)は法律上は「物」として扱われるため、獣医師の医療事故・医療ミスで死んだとしても、獣医師は器物損壊罪(刑法261条)だけで済みます。

器物損壊罪は故意(わざとやった)でない限り刑事上罰せられることはありません。

また、器物損壊罪は親告罪なので、飼い主が獣医師を告訴する必要があります。とはいえ「わざと殺そうとしてやった」事が証明できなければ、刑事上罰せられることはありません。

なお、人間の医師の場合は、医療ミス・医療事故などで業務上過失致死傷罪などが実際に適用されています。

和解金や賠償金は高額にはならない

次に、民事調停や民事訴訟で、獣医師が和解金・示談金・損害賠償金を支払う事になっても、その金額はペットショップで購入した価格以上にはならない事が多いようです。

理由は前述したように犬猫は法律上は「物」として扱われるからです。また、精神的な苦痛に対して慰謝料を求めても、認められない(または非常に低額)が多いようです。

ただし、ブリーダーやペットショップ所有の犬猫や、血統書付のチャンピオン犬などの場合は、購入価格を上回る財産的損害が認められた例があります。(参考:日本獣医師会雑誌 http://nichiju.lin.gr.jp/mag/06109/a7_3.htm)

また、仮に獣医師が支払う事になったとしても、普通は獣医師用の賠償責任保険に加入していますから、保険で支払う事になります。獣医師に金銭的負担はほぼありません。

民事調停・民事訴訟の最大の難所とは?
裁判所
そもそも、獣医師や動物病院の「医療ミス(医療過誤)」を証明するのは困難です。

例えば、愛犬が獣医師の医療ミスで死んだとしましょう。流れとしては下記の通りになります。

【1】担当獣医師に説明を求める
【2】カルテを取り寄せる(または遺体を大学などに病理解剖を依頼する)
【3】カルテや病理解剖の結果をもとに、利害関係の無い第3者の専門家(獣医師・大学・研究機関など)に本当に医療ミスなのか判断してもらう
【4】医療ミスだと判明すれば損害賠償などする

‥という流れです。

まず最初の関門は【2】です。カルテの開示を拒否する可能性もあります。しかし、最大の難所は【3】です。

利害関係の無い第3者の専門家が、既に死んでしまった犬に対して、カルテなどをもとに医学的な判断をするのは現実的には難しいのです。

理由のひとつは、カルテの記入がそもそも大雑把な場合が多いからです。

人間の医師が作成するカルテと違って、獣医師の場合はカルテの厳密なフォーマットがなく、後日、別の獣医師が診て「どんな事をしたのか?詳細まで把握できる内容」になっていない場合が多いようです。
カルテ
それに裁判に無関係の第3者の獣医師にしても、裁判などで証言することで当事者たちから逆恨みされる恐れもあります。ですから、第3者の専門家の協力を得るのは難しいのです。

なお、第3者の獣医師などの協力を得る場合は、隣の県の獣医師などに依頼すると受けてくれる可能性が少し高くなるようです。

例えば、あなたが大阪の獣医師を訴える場合は、兵庫県や和歌山県の獣医師に協力を求めるわけです。

弁護士費用を考えると、そもそも大赤字になる
裁判所
これらの専門的な知識が必要な交渉を病院側と行うのは、仕事や家事で忙しい飼い主さんには難しいので、弁護士に依頼する事になります。

しかし、このような裁判は決着までおおよそ2~3年かかり、弁護士費用も最低50万円~数百万円になるのではないでしょうか?

その金銭的な負担に耐えられなくて、泣き寝入りしている飼い主さんも多いと聞きます。

それでも、「金の問題じゃない!どうしても真実が知りたいんだ!」という飼い主さんが、まれに裁判をされているのが現状です。

‥と、長々と説明しましたが、あなた(飼い主さん)とわんちゃんは、そもそも(法的に)非常に不利な立場にあります!くれぐれも、それを忘れないでください。

このような不利の状況のなか、愛する家族の一員であるわんちゃんの命を動物病院に預ける必要があるのです。だから、飼い主さんの判断は重大です!

【問題点3】病気になってから病院を探しても手遅れ!セカンドオピニオンは最悪の選択肢

ペットをつれてきた患者
愛犬が病気や怪我をしてから慌てて病院を探す飼い主さんが多いようです。しかし、それがそもそもの間違いです(汗)

良い動物病院・良い獣医師をみつける作業は、病気や怪我になるまでにすませておくべき作業です。

理由は、病気や怪我になって初めて病院にいって、獣医さんと色々とやりとりして「この病院はダメだ」と思っても、愛犬には別の病院を探している時間と体力の余裕がないかもしれないからです。
手術
また、転院するにしても、病気や怪我をしてから別の病院に転院すると、そこでまた検査漬けで愛犬に負担をかけることになります。

病気や怪我の犬にとって、転院を繰り返すことは非常に大きな負担になります。

そうなる前に、まずは狂犬病やワクチンの注射、または健康診断などで、ご近所のいくつかの動物病院へ行ってください。そして、後述する「見分ける方法」でチェックしておいてください。すると、万が一の際に愛犬に負担をかけずに済みます。

【問題点4】「世界最高の名医」は存在しない

聴診器
そもそも、「誰にとっても世界最高の名医」は存在しません。理由は、飼い主さんによって、獣医に求めるものが違うからです。

例えば、東洋医学(ハリや漢方)を愛犬に望む飼い主さんなら、西洋医学をベースとしたほとんどの動物病院は選択肢に入りません。

何か不安な事があれば、触診や聴診だけでなく、どんな場合でも最新の機器で検査して欲しいと考える飼い主さんもいます。

また、去勢・避妊手術、狂犬病、ワクチンくらいしか病院に行くつもりがない飼い主さんなら、それらがなるべく安い病院に行くでしょう。

ミスマッチを避けるためには、飼い主さんが自分で「動物病院と獣医師に何を求めるのか?」を明確にしておく必要があります。

【問題点5】素人に獣医師の治療技術を判断するのは、ほぼ不可能(汗)

×
獣医学の素人である飼い主さんが、動物病院や獣医師の良し悪しを見分けるのはかなり困難です。というか、獣医師同士でさえ、難しいと思います。

理由のひとつは【問題点4】のように「何を基準として良い獣医師なのか?」という定義が人それぞれだからです。

次に、犬猫の医療が高度複雑専門化しつつあるからです。後述の「よくある失敗」のように「明らかにこれはダメだ」というケースは、飼い主さんでも見分けがつくと思います。

この「明らかにこれはダメだ」という動物病院・獣医師を除外した上で、肝心の獣医師としての技術はどのように見分ければ良いでしょうか?これは、獣医師同士でさえ判断は難しいのではないでしょうか?

例えば、「完治率●●%」とか「ガンの2年生存率●●%」などと謳っている獣医さんもいます。しかし、一言にガンといってもその種類は細かく分類すれば数百種類あります。さらに初期から末期までの進行ステージもあります。
手術中
どのステージのどのような種類・部位のガンを治療して生存率はどのくらいか?など、細かく比較検討しないと、獣医師の技術を判断するのは難しいでしょう。そして、それは獣医学の素人の飼い主さんではほぼ不可能だと思います(汗)

ですから、飼い主さんが出来る事は「明らかにこれはダメだ」という病院・獣医師を除外して選択しないことだけでしょう。

【よくある失敗1】獣医師・動物看護師に聞きたいことが聞けなかった

困る
それでは、ここからは動物病院の選び方でよくある失敗を解説します。

飼い主さんだけでなく、現役の獣医師さんや動物看護師さんなどにも話を聞きながらまとめてみました。

まずよくあるのが、「聞きたいことが聞けなかった」です。

愛犬の病気が何なのか、治るのか治らないのか、薬の副作用はないのかなど、聞きたいことは山ほどあると思います。

ですが、質問しても的を射た答えが返ってこなかったり、そもそも診察自体を早く終わらせたいというような雰囲気で、質問できなかった‥ということはないでしょうか?

例えば、愛犬に見つかった皮膚のブツブツ、なんの病気か知りたいですよね。

「これはよくある皮膚病なのでお薬出しておきますね」と言われても、どういった病気なのか、薬はどういった薬なのか、知りたい気持ちもあるでしょう。

でも、獣医師や動物看護師が忙しそうで質問できなかったり、質問しても答えてくれなかったりでは、せっかく病院に行ったのにもったいないですね。
対話
愛犬のために、疑問を解決しておくことはとても大切です。気になる事があれば、ぜひ根掘り葉掘り質問してみましょう。

その時に、獣医師が嫌な顔をするのであれば、次から別の病院にすれば良いだけです。

【よくある失敗2】診察内容に納得がいかなかった

拒否
ぱっと見た目だけでどういった病気なのか?ある程度は判断できることもあれば、詳しく検査をしてみないとはっきりしない病気もあります。

あなたが愛犬の病気を検査してほしいと思った場合は、素直に獣医師にそうお願いしてみましょう。例えば、「アレルギーかどうか知りたいので検査してもらえませんか」とか。

それに対して頑なに「アレルギーの可能性は低いから検査はいらない」とすぐに断られたり、面倒そうな顔をした場合は病院選びを間違った可能性が高いです。

しっかりとした医学的な根拠を説明した上で、検査の必要性が低いことにあなたが納得できれば、検査をしないという決断もひとつです。

しかし、納得出来ない場合はお願いして受けいれてもらえる病院のほうが、あなたにとって相性のいい病院になります。

診療方針に疑問がある場合は、セカンドオピニオンを利用する方法もあります。

ただし、【問題点3】でご説明したように、病気や怪我をしてからセカンドオピニオンを探して転院するのは最悪の選択です。

【よくある失敗3】安い病院は良い?高い病院は悪徳?


近所の公園でよく会う犬友達に「あそこは良い病院だ」とおすすめされた動物病院ですが、それだけで病院を選ぶのは間違いです。

ろくに検査もせずに、ちょっと犬を触っただけで薬を出しておしまい、なので安い。

これでは、愛犬の病気が正しく診断されているのか疑問が残ると思います。料金が安くてもいい病院、高くても悪い病院があるのも事実でしょう。

ですが、単純に「あの病院は安いから」という理由だけで選んでしまうことはおすすめできません。

「値段が安い」のは飼い主にとっては良い事かもしれませんが、肝心の診察が疎かになっていては意味がありませんね(汗)

【問題点4】でご説明したように、まずはあなたが病院に求めているものを明確にする必要があります。

【見分け方1】クチコミでは「なぜその病院が良いのか?」を聞いておく

クチコミ
それではここからは、前述のよくある失敗などを踏まえて、良い動物病院を見分ける方法を解説します。

ただし、前述のように「明らかにこれはダメだ」というケースを除外する事が目的です。獣医学の素人である飼い主さんが、獣医師の治療技術の良し悪しを見分けるのは非常に困難です。

ですから、これから説明する方法は、最悪のケースを避ける為のリスクヘッジと捉えてください。

それでは、まず最初は「クチコミ」で見分ける方法です。近所の公園などで良く会う犬友達などに近所の動物病院のクチコミや評判を聞く人は多いでしょう。

「●●町のA病院が良いよ」とか「あそこのB病院はダメだ」などの評判を聞くことも多いですよね。

そんな場合は「どの部分に魅力を感じたのか?」「逆に何がダメだと思ったのか?」をしっかりと聞いておいてください。

理由は、前述の【問題点4】のように、「病院と獣医に求めるもの」が人によって違うからです。
動物病院
例えば、健康で若い成犬を飼っている飼い主さんは、動物病院に行くことはほとんどなく、狂犬病の注射や簡単な検査などが目的で通います。

だから、料金が安くて近くて待たずに早く診察してくれる病院を選択するでしょう。

しかし、何かの病気の治療を目的とするならば、これでは肝心の獣医師としての治療技術がどうなのか?分かりませんね。

治療を目的とするならば、診察まで待ち時間が長くても問題ありませんし、料金の安さだけでは選択しません。

ですから、犬友達には「なぜその病院を選んだのか?」理由もしっかりと聞いておいてくださいね。

【見分け方2】インターネットで検索する時は「地名+犬+(病名など)」

スマホ検索
インターネットなどで検索する人も多いと思います。その際には「地名+犬+(病名など)」と3語のキーワードを使って検索してください。

例えば、あなたが神戸市に住んでいるなら、「神戸 犬 食物アレルギー」「神戸 犬 アトピー」「神戸 犬 かゆがる」などと入力するわけです。

すると、その病気が得意な動物病院が見つかります。理由は、病院のサイトでは、自分たちが得意な疾患を中心に説明しているからです。

人間であれば、歯科や眼科や内科など専門化・細分化されている診療科を、現状では獣医師が全てカバーする必要があるのです。
獣医師
ですから、その動物病院が得意な分野を飼い主さんが見分ける必要があります。

なお、やっと探し当てた腕の良い専門医が自宅より遠くて、通いにくい場合はどうすれば良いでしょうか?

その際には、その獣医さんになるべく近くの動物病院を紹介してもらう。もしくは、自宅近くの動物病院の情報をプリントアウトして判断してもらうのが良いでしょう。

【見分け方3】院内は整理整頓され、清潔か?

きちんと整理されているか、掃除は行き届いているか、などは病院自体の衛生度のチェックポイントになります。

施設の新しい、古いではなく、汚れたまま放置されている場所がないかどうか、待合室で粗相をしてしまった子がいた時に、すぐに清掃し消毒されているかどうかもチェックしてみてください。
そそうしてる犬
そのまま放置されている時間が長かったり、消毒されてなかったりする場合は、不衛生な病院かもしれません。そのような病院で手術や検査を受けるのは心配ですね。

これは会社の職場でも当てはまりますよね?整理整頓されて清潔な職場なら、そこで働くスタッフも気持ちよく働けますし、生産性も高いでしょう。

【見分け方4】病院のスタッフが頻繁に辞める、スタッフ間でのコミュニケーション不足

コミュニケーション不足
動物病院内での連携が取れていない病院もおすすめしません。

例えば、あなたが疑問に思った内容を、スタッフはきちんと獣医師に伝えてくれているでしょうか。診察までの待ち時間が長くなりそうな時に伝えてくれているでしょうか。

細かい点にはなりますが、院内で円滑な情報伝達が行われているかどうかも、チェックするのに大事なポイントです。

受付に人がいなくて声をかけにくい雰囲気であれば、そもそも診察の時に質問なんてできないですよね。

また、スタッフ間のコミュニケーションが不十分な病院では獣医師や動物看護師がすぐに辞めたり入れ替わったりします。

これは、動物病院に限らず、どの職場でもいえる事だと思います。獣医師と他のスタッフとのコミュニケーションや雰囲気はどうでしょうか?

動物病院に入っての第一歩、受付や待合の雰囲気は大切です。

【見分け方5】ほとんど動物に触れない

聴診器
動物病院での診察の基本は「視診・触診・聴診」と言われています。これは、動物自身を見ること、触ること、そして心音などを聞くことになります。

動物は人間の言葉を話せないので直接会話できません。だから人間の患者以上に、これらの「視診・触診・聴診」が重要になるわけです。

犬猫が興奮していて、触ることが難しいというケースは別にして、おとなしくしているのに動物にほとんど触れずに診察が終わるというのはどうでしょうか。忙しいあまり、診察の基本が疎かになっている可能性があります。

症状にもよりますが、基本である「視診・触診・聴診」なしに診察が終わってしまうのは非常に疑問が残ります。さらに、すぐに検査したがる病院は、この基本ができてない事も考えられます。
聴診器
「視診・触診・聴診」が疎かになっている病院で、なおかつあなたが診断内容に疑問を感じるなら、動物病院選びを間違えたかもしれません。

逆に、予防注射などで動物病院を訪れたにもかかわらず、欠かさずに身体チェックをしてくれて、体重や体温測定をしてくれる病院は、この基本ができている病院です。

これらのことは、動物たちの健康状態を把握するのに欠かすことができません。また、あなた自身が今後、家で愛犬の健康状態を把握する際にも役立つでしょう。

ワクチンの注射1本を打つだけだとしても、動物たちの全身状態をチェックしてくれて「視診・触診・聴診」がしっかりできているならば安心できる病院と言えます。

【見分け方6】わからないことを質問できるか?

獣医
愛犬が診察を受けて、分からない言葉があったり、なにか心配なことがあったりしたときに質問できるかどうかはとても大事です。

些細な質問であっても、嫌な顔をせずにわかりやすく説明してくれる動物病院は、患者と向き合う姿勢がある病院です。もし、獣医師に質問がしづらい場合は、動物看護師にたずねてみるのも良いでしょう。聞きやすいとあなたが感じる人が一人でもいるかどうかはとても大事です。

もちろん、いくらしっかりと分かりやすく説明されたとしても、獣医師と飼い主さんとでは圧倒的な情報格差があります。ですから、「本当にそれが正しいのか?」判断ができない事もあるかもしれません。

説明内容に疑問がある場合は、セカンドオピニオンを利用する方法もあります。

ただし、【問題点3】でご説明したように、病気や怪我をしてからセカンドオピニオンを探して転院するのは最悪の選択です。

【見分け方7】いろんな治療法を提示してくれるか?

医師の説明
動物病院・獣医師にも得意不得意が存在します。例えば、一つ目の病院で受けた診断に疑問が残る場合、セカンドオピニオンを受けることもあるでしょう。

セカンドオピニオン自体を快く受け入れてくれることはもちろんのこと、あなたの話をしっかり聞いた上で、治療法を提示してくれる病院を選んだほうがいいでしょう。

その病気にもよりますが、薬で治すのか、手術をするのか、フードを変えるべきなのか、といった様々な治療方法が存在します。いろんな手段があることを隠さずに教えてくれるなら誠実な病院だと言えます。

(まとめ)良い動物病院・獣医師はもっと評価されるべき

獣医師
良い動物病院・獣医師はもっと評価されるべきです。逆に悪い病院は衰退して欲しいと思っています。

その為には、飼い主さんがもっと動物病院や獣医師の現状について、基本的な知識を把握しておく必要があると考えて、本記事を公開しました。

ここまでの話をまとめますね。

犬猫の患者数は減少しているのに動物病院数(獣医師数)が増加していて、過当競争になりつつある。利益確保の為に、無駄な検査やフード販売などをする素地がある事を理解しておく。

・そもそも、飼い主とわんちゃんは病院・獣医師に比べて、法的に圧倒的に不利

・獣医学について素人の飼い主さんが、獣医師の治療技術の良し悪しを、正確に評価するのはほぼ不可能。

・しかし、「明らかにこれはダメだ」という、ダメな病院・獣医師を見分ける方法はあるので、これを除外して選択肢に入れない事が大切。

・病気や怪我になってから病院・獣医師を探しても手遅れ

このように、私たち飼い主にとっては不利な状況のなかで、家族の一員である愛犬の命を病院・獣医師に預ける必要があります。ですから、飼い主さんの判断はとても重要です。

このように、動物病院や獣医師をとりまく環境を調べてみると、色々な構造的な問題点がある事が分かります。

しかし、「わんたす」では、愛犬の安全・安心な暮らしのためには、もっと頻繁に動物病院に行くべきだと考えています。
動物病院
日本獣医師会の調査資料によると「最近1年間の動物病院の利用頻度」の回答として、1年に1回もしくは1回未満、1度も利用した事がない人の合計が42.4%もいます。
利用頻度調査
(出典:日本獣医師会・家庭飼育動物(犬・猫)の診療料金実態調査及び飼育者意識調査 http://nichiju.lin.gr.jp/small/ryokin_pdf/h27.pdf)
このような頻度では、冒頭でご説明した問題点4のように、怪我や病気をしてから動物病院を選ぶような最悪の事態が発生してしまいます!

月1回程度、爪切りや肛門腺絞りなどでも良いので病院に通うことをオススメします。すると、体重測定や触診・聴診などもやってくれるので、病院側としてもわんちゃんの状態や変化を把握できますから、何かあっても対応しやすくなります。
聴診器をあてられる犬
本記事を読んだ飼い主さんが、現状の問題点を認識しつつ、素晴らしい病院・獣医さんに出会えることを願ってやみません。

わんちゃんは体調が悪くても言葉で伝えることができません。愛犬の健康を守れるのは飼い主さんだけです!しっかりと調べて下さいね。

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