わんたす|犬の健康とドッグフードとしつけのお悩み解決

犬のお悩み解決!安全・安心なわんちゃんの暮らし・わんわんお助け隊

【実験結果】水に浮くドッグフードは本当に危険なのか?試してみた

水に浮くドックフード
あなたはこんな話を聞いたことはありませんか?

「水に浮かぶドライフードは危険だ」「添加物がたくさん入っているフードは水に浮かぶ。無添加で安全なフードは沈む」「水にいれて15分ほどしてバラバラにほぐれないのは悪いフードだ」

‥という情報が、ネット内でまことしやかに噂されています。

ドックフードメーカーやペットショップでも、そのように説明して販売しているページも散見されます。

実際に水に沈めてみて、「ほら、我が社のフードは水に沈むので安全な無添加フードですよ」「水にいれたらすぐにバラバラにほぐれるので、無添加で安全ですよ」と実演している会社もあります。
沈む
水に浮かぶフードが危険な理由として「かさ増しのために発泡剤や膨張剤をいれているから浮く」「油脂類を粒の表面に吹き付けて水をはじくから浮く」などと説明されます。これは本当でしょうか?

そこで今回は、市販のいくつかのドックフードで実際に水に沈む(浮かべる)実験をしてみました!

実験結果としては、この表の通りになりました。国産フードA~Eの5つのフードを検証しています。
実験結果

実験前の予想を裏切る結果になったよ!

ここからは、それぞれのフードについて検証過程を解説していきます。結論をすぐに知りたい方は下の「もくじ」の「まとめ」をクリックしてくださいね。

実験前の予想(仮説)

ひらめき
この実験をする前は、こんな事を考えていました。

【実験前の予想】
・「水に沈む/沈まない」は単純に「乾燥させているか、いないか」「発泡させているか、いないか」という製造方法の違い。発泡して乾燥させていれば浮く。フードの良し悪しの目安にはならない
・「水にいれたら、ほぐれる/ほぐれない」は、粒の表面に油(動物性油脂)を吹き付けたコーティングの違い。動物性油脂を使っている時点でNGなので目安になる

どちらにせよ、結局は製造方法の違いだと考えていました。しかし実際にやってみると、この予想を裏切られる事になりました(^^;

【国産フードA:添加物多い】水に沈んだ!しかし‥

    • 添加物が多くて低品質の肉を使っている、オススメできないフードだよ!

まずは国産フードAから検証します。近所のスーパーで購入したものですが、こちらはオススメしないフードで悪い例です。その理由は、原材料表をチェックすればわかります。

こちらの写真のように、主原料(最も左に記載されている原材料)は「肉類(チキン等)」となっています。「油脂類」もあります。
原材料表
肉が主原料になっているのは良いのですが、その種類が問題です(汗)肉の品質に自信があるメーカーはこのような曖昧な表現はしません。原産国や使用している部位までも表示する事さえあります。

「肉類」「チキン等」「油脂類」と表示しているのは、残留薬剤のあるレンダリング処理された危険な肉・油の可能性があります。

※レンダリング処理の危険性などはこちらの記事をご覧下さい。

ドッグフードの危険な原材料と「残留薬剤」安心・安全な原材料を見分ける2つのポイントとは!?

また、着色料や発色剤など、気になる添加物も多々あります。今回は原材料の危険性を解説する記事ではないので割愛しますが、これはオススメできないフードです。

それはさておき、まずはパッケージから取り出してみました。パッケージの袋の中に、さらに小分けの袋になって入っていました。
袋から取り出す

そして、ひとつかみを水に入れてみました。すると‥なんと!全ての粒が完全に水に沈みました。
水にいれる

「あれ?こんな添加物の多いフードなのに、なんで沈むんだろう?」「明らかに悪いフードだから、浮かぶハズなのに。ネットの情報は嘘だったのかな?」

なんて思って、あらためてパッケージをまじまじとチェックしたら、驚愕の真実が(笑)

パッケージに「やわらかジューシー」と「水分36%以下」の表示がありました!ドライドックフードは通常は水分量は10%以下になります。
ジューシー
水分36%

水分が36%なので、商品の分類としてはソフトドライフードと呼ばれるもので、ドライフードより少し水分量が多いものになります。

【実験結果】
フードAは全ての粒が完全に水に沈みました。しかし、水分が多いので重くて沈んだだけでした(^^;

【国産フードB:添加物多い】水に浮かんだ!しかし、またもや‥(笑)

    • 主原料が穀類で添加物の多い、オススメできないフードだよ!

次に国産フードBを検証します。これも近所のスーパーで購入したものですが、こちらもオススメしないフードで悪い例です。

こちらの写真のように、主原料(最も左に記載されている原材料)が「穀類」となっています。
原材料表

つまり、最も多く使われている主原料は穀類です。犬は肉食動物なので、穀類などの植物の消化は苦手です。

しかも、「肉類」としてチキンミールやチキンエキスなどの表示があります。さらに「動物性油脂」もあります。

また、着色料、発色剤、保存料などの合成添加物がふんだんに使われています。このようなフードは全くオススメできません。

それでは早速、検証してみます。まずは袋を開けるとさらに小分けの袋に入っていました。
小分けの袋

ひとつかみを水にいれます。すると、今回は水に浮かびました!やはり添加物の多いフードは浮かぶのでしょうか?
水に浮かぶ
水に浮かぶ

ここからさらに15分待ちます。ネットの噂では、15分ほどしてほぐれないフードは添加物の多い悪いフードだそうです。

15分後に確認してみると、やはり浮いたままでした。
水に入れた後
水に入れた後

そして、フードは少しふやけていますが、「ほぐれている」という程ではありません。

計量カップから取り出して、指で強く押してみました。
指で潰す
粒の表面は少しふやけているのですが、かなり強く押しても粒がつぶれるような事はありませんでした。
指で潰す

「添加物の多いフードは水に浮くし、ほぐれない」という噂は本当だったのかな?と思いました。

しかし、何か見落としはないかと、まじまじとパッケージを確認してみると、またしても驚愕の事実が(笑)
粒を発泡

「カリッとした食感を出す為に、粒を発泡させているため、粒表面にも気泡の穴が開いている場合がございます」という表示がありました。これなら、水に浮いて当然ですね。

【実験結果】
フードBは水に浮き、15分してもほぐれないという結果になりました。また「発泡させている」とパッケージに明記されていました。

【国産フードC:添加物多い】水に浮かんだ!これは‥

    • 主原料が穀類で低品質の肉を使って添加物も多い、オススメできないフードだよ!

気を取りなおして、国産フードCを検証します。これも近所のスーパーで購入したものですが、こちらもオススメしないフードで悪い例です。

こちらの写真のように、主原料(最も左に記載されている原材料)が「穀類」となっています。
原材料表
つまり、最も多く使われている主原料は穀類です。犬は肉食動物なので、穀類などの植物の消化は苦手です。

しかも、「肉類」として牛肉粉やチキンミールなどの表示があります。さらに「動物性油脂」や着色料も使われています。このようなフードは全くオススメできません。

それでは早速、検証してみます。こちらの商品は小分けの袋はありませんでしたので、そのまま水にいれます。
水に入れる
水に入れる

すると、この商品も水に浮かびました!やはり添加物の多いフードは浮かぶのでしょうか?

15分後に確認してみると、やはり浮いたままでした。
水に入れる
水に入れる

フードの粒も少しふやけています。そしてよくみると、フードがややほぐれているように思います。水の色がやや黄色く変色してますね。これは見比べてみると分かります。
比較

そして、粒を取り出して指で押しつぶしてみました。
指で押しつぶす

すると、簡単につぶれる粒とつぶれない粒がありました。全ての粒がまんべんなくほぐれているのではなくて、粒によってほぐれ方にムラがありました。
ほぐれ方にムラがある

【実験結果】
フードCは水に浮き、15分したらムラがあるがほぐれるという結果になりました。

【国産フードD:無添加】水に沈む

豚(肉と骨)が主原料で人工添加物を含まない、オススメできるフードだよ!

次は、合成添加物が入っていない国産フードになります。こちらはオススメできる良いフードです。

原材料表を確認すると、主原料は豚(肉・骨)となっています。肉食動物の犬にとってタンパク質は重要な栄養素です。さらに肉だけでなく骨も入っているので栄養素が豊富なのがわかります。

また、酸化防止剤としてローズマリーが入っているのですが、これは天然由来のもので安全です。他にも良い点はあるのですが、原材料について解説する記事ではないので割愛します。

早速、袋から取り出して粒をひとつかみ、水にいれてみました。
水にいれる
水にいれる
すると、このフードは水に沈みました!少し浮いている粒もありますが、ほぼ沈んでますね。やはり無添加(または添加物の少ない)フードは沈むのでしょうか?

15分後に確認してみると、ほぼ全ての粒が沈んでました。
水にいれる
水にいれる

そして、画面ではちょっとわかりにくいかもしれませんが、フードの色が薄くなって、ふやけてほぐれているのがわかります。

計量カップから取り出すと、ちょっと持っただけでバラバラとほぐれました。指でつぶさなくても、もう原型を留めていない感じです。
計量カップから取り出す

しかも、計量カップに手を少しいれただけで、こんな感じで粒がほぐれて水が濁りました。
濁る
濁る

【実験結果】
フードDは水に沈み、15分したらほぼ全ての粒がほぐれるという結果になりました。

【国産フードE:無添加】水に沈む

    • 主原料が生肉でしかも着色料や保存料なども入ってない、オススメできるフードだよ!

次も、合成添加物が入っていない国産フードになります。こちらもオススメできる良いフードです。

原材料表を確認すると、主原料は生肉(牛・鶏・馬・魚・鹿)となっています。肉食動物の犬にとってタンパク質は重要な栄養素です。
原材料表

さらに、このフードは合成添加物はもちろん入っていません。他にも良い点がたくさんあるのですが、解説は割愛します。

早速、このフードを袋から取り出して粒をひとつかみ、水にいれてみました。
水に入れる
水に入れる

すると、このフードも水に沈みました!フードDと同じように少し浮いている粒もありますが、ほぼ沈んでますね。やはり無添加フードは沈むのでしょうか?

15分後に確認してみると、ほぼ全ての粒が沈んでました。
水にいれる
水にいれる

画面ではわかりにくいかもしれませんが、水がやや濁って、フードの色が薄くなって、ふやけてほぐれているのがわかります。

そして、計量カップから取り出して、指で押しつぶしてみました。
指で潰す

フードDほどボロボロとほぐれる感じではなく、表面がほぐれて崩れている感じですね。しかし、もう少し水にいれておけば、フードDのようにほぐれるのではないか?と思いました。
ほぐれる

そして、計量カップに手をいれただけで、こんな感じで粒がほぐれて水が濁りました。これもフードDほどではないですが、それでも全体的にほぐれています。
水が濁る
水が濁る

【実験結果】
フードEは水に沈み、15分したらDほどではないが、粒がほぐれるという結果になりました。

(まとめ)水に浮くドックフードは本当に悪いのか?

    • 「水に浮く/沈む」「水にいれたらほぐれる/ほぐれない」は「良いフード」の目安にならないと思うよ!

冒頭でもご説明しましたが、ここまでの検証結果をまとめたのがこちらの表です。
実験結果

実験をやってみて、「水に浮く/沈む」は予想通りの結果になりましたが、「ほぐれる/ほぐれない」は予想を裏切られた結果となりました。

「水に浮く/沈む」は、判断の目安にならない
不正解
まず、「水に浮く/沈む」に関しては、製造過程で乾燥させて水分量が少なくて軽くなる、もしくは発泡させて体積(かさ)が大きくなれば浮くというだけで、つまり製造方法の違いだと思います。これだけでフードの良し悪しは判断できないでしょう。

フードB・Cのような近所のスーパーやホームセンターで販売されている格安ドライドッグフードの場合、エクストルーダーという機械を使って製造します。
工場
エクストルーダーは原料を高温高圧で圧縮し、急激に圧力を常圧に戻すことで発泡させて成型した後に、乾燥・冷却して製品化します。発泡・乾燥させてるので軽いので水に浮くわけです。(参考:ペットフードの製造について

フードAのようなソフトドライフードもエクストルーダーを使いますが、最後に乾燥させずに冷却だけして製品化します。だから水分量が多くなって重くて水に沈みます。
ドックフード
添加物の多いフードが全て水に浮くなら、同じようにエクストルーダーで製造して発泡させたフードAも浮くハズですが、乾燥させてないから水分が多くて重くて沈んだわけです。つまり、「乾燥させているか、いないか」それだけの違いです。

このエクストルーダーを使って高温高圧にすると、ビタミンなどの栄養素を破壊し、肉の動物性脂肪(油)を酸化させるからダメなんだという議論もあります。
肉
しかしそれはまた別の話で、他の原材料で栄養を補っている場合もあるので一概には判断できません。

フードD・Eの場合は、エクストルーダーは使用していません。圧縮機を使っています。生肉などの原材料をミンチにして圧縮機にかけて成型します。
ミンサー
ミンチされた肉は圧縮機の中で自然発生する熱だけで、低温加熱される程度です。乾燥はさせますが、発泡させないので体積(かさ)が詰まっているので浮力が足りなくて水に沈みます。

ですから、「水に浮く/沈む」に関しては、これだけでは「フードの良し悪しを見極める目安」にはならないでしょう。

あと、「発泡剤や膨張剤が入っているから浮く」と解説しているサイトもありました。

しかし、原材料に発泡剤や膨張剤がはいったフードは、近所のスーパーではみかけませんでした。

「水でほぐれる/ほぐれない」も、判断の目安にならない
×
また、「水にいれて15分後にほぐれる/ほぐれない」についても、添加物を見分ける目安としては疑問です。

実験前は、ほぐれない原因は粒の表面をコーティングする油(動物性油脂)だと予想していました。

フードA・B・Cのような大量生産の格安フードの場合は、嗜好性を高めるため、表面に油(動物性油脂)を吹き付けて塗っています。

ですから水がしみこまず、ほぐれないというわけです。しかし、動物性油脂が入った合成添加物の多いフードCは粒によってばらつきはありましたが、ほぐれていました。
ドックフード
フードCがたまたま粒によって油の吹きつけにムラがあっただけかもしれませんが、添加物が多いフードだからと言って、必ずしも油でコーティングしているわけでもないようです。

無添加フードをオススメします。しかし‥

たった数種類のフードを検証しただけなのですが、この実験結果の結論としては、

【結論】
・「水に沈む/沈まない」は単純に製造方法の違い。フードの良し悪しの目安にはならない

・「15分後にほぐれる/ほぐれない」に関しても、確かな目安にならない

となります。

もちろん、フードA・B・Cのように、合成添加物が多くて肉の品質の低いフードは全くオススメできません。フードD・Eのようなフードをオススメします。
食べる
しかし、だからといって「水に沈むから良いフード」「水でほぐれるから良いフード」とは思いません。

たった数種類のフードを試しただけなので、これの結論が絶対に正しい!とは思いませんが、予想とは違った結果になった事が個人的には有意義でした。

いずれにせよ、購入前に原材料表をしっかりと確認する事が最善の見分ける方法だと再確認できました。

なお、本記事では解説しませんでしたが、「水に浮く/沈む」「水にいれるとほぐれる/ほぐれない」よりも、もっと明確に見分ける方法があります。

これは、「国産無添加ドックフード」の構造的な問題点となります。この問題点につきましても解説しているので、コチラの記事をぜひご覧下さい↓

「国産」「無添加」ドッグフードに注意!2つの問題点と危険な添加物とは?

サイトマップ

下の「いいね!」をクリックしてね!わんたすからの最新情報が届くよ