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愛犬の虫刺され!すぐに出来る応急処置と1つの確認ポイント

犬の虫刺され
こんな時、あなたはどう対応しますか?

夕方、近所の公園を愛犬と散歩していた。愛犬が草むらに入って匂いを嗅いでいたら、突然「キャン!」と鳴いて足をひきずるような仕草を見せた。どうしたのかと驚いて足を確認したら赤く腫れていた。

日中の気温が上がるとくに夏頃、虫たちの活動も非常に活発になっています。夏の虫として有名な蚊をはじめとして、犬にとって害となるダニであったりノミであったりの活動も活発になります。

犬たちは、草むらが大好きです。草むらに顔を突っ込んで虫を追いかけたりするのも、楽しい遊びのひとつになるでしょう。しかし、ハチやムカデのような虫に刺されてしまう事もあります。

では、もしも愛犬が虫に刺されてしまったときはどうしたらいいのでしょうか?今回は、病院に行くまでの応急処置や虫刺されの予防法、それに加えて、虫刺されによく似てるが、虫刺されではない病気について一緒にみていきましょう。
警告
【閲覧注意】本記事ではハチ・ダニなどの虫や実際の症例の写真があります。食事中の方などは読むと気分が悪くなるかもしれません。十分に注意してください。

結論を先に知りたい方は、下の「もくじ」の「まとめ」をクリックしてくださいね。

虫に刺されて体調が悪くても隠してしまうかも?(確認するべきポイント)

虫に刺されやすい部分
犬にとって痛みになるような虫刺されだとすれば、多くの場合、犬は刺された拍子に痛みの表現をします。

痛みの表現は犬により異なりますが、分かりやすいサインは「キャン!」と急に鳴く、刺されたところをしきりに舐める、という行為になります。
痛がる犬
我慢強い犬の場合ですと、痛みがあっても飼い主の前でサインを表さないことがあります。犬は少しの具合の悪さであれば隠してしまうことがあります。これは野生の本能の名残です。弱っている姿をみせると、外敵の格好の餌食になってしまうからです。

顔(とくに鼻先)、足先がもっとも刺されやすいため、その場所を中心によく愛犬の体を観察しましょう。日頃からよく体の観察をしてあげて、異変がないかチェックしてあげたいところですね。

犬は体調が悪くても隠してしまう事があるよ!体調の変化には注意してあげてね

軽症ならまずは安静にしよう(呼吸や歩行に支障はないか?)

局所症状なら応急処置
全身症状があるなら病院へ!
それではここからは、愛犬が恐らく虫刺されであろうという場合、応急処置、その対処法として家で出来る事について説明していきます。

痛みのサインが出たあとでも、歩行に支障がなかったり、呼吸状態に変わりがなかったりするときは、まずは焦らないことが一番です。

ひとまず、犬を自宅まで連れて帰りましょう。家まで歩けるくらいならば、まずは飼い主であるあなたが落ち着いて行動すれば大丈夫です。
家に連れて帰る
どんな虫に刺されたかわからない場合は、とくに落ち着くことが大事です。犬が虫にさされやすい場所は、末端部になります。

顔(とくに鼻先)、足先がもっとも刺されやすいため、その場所を中心によく愛犬の体を観察しましょう。そして、もし赤みがあったり腫れていたりするようであれば、まずは水で毒を洗い流してから、氷水などで冷やすことが一番です。

赤みがあり、腫れているときは炎症のサインですから、少なからず熱を持っているため、冷ましてあげましょう。冷やすことで痛みを抑えることも可能です。そして、すぐに動物病院に行きましょう。

しかし、様々な理由で、動物病院にすぐに駆け込めないこともあるかもしれません。そんな時は、まずは症状を確認します。

症状として、「刺された部分だけが赤く腫れているのか?」「呼吸があらい、嘔吐する、歩行が困難などの全身症状があるか?」この2つを判断します。
体調不良の犬
もし、「呼吸があらい、嘔吐する、歩行が困難」など、アナフィラキシーショックのような症状がある場合は、とにかく一刻も早く病院に行って下さい!時間の猶予はありません。

しかし、ひとまず全身症状はなく、刺された部分が腫れているだけの場合は、応急処置を施して、犬が落ち着いてから動物病院につれていくのが良いでしょう。

ハチ、ムカデ、ブヨなどの毒を持った虫に刺された場合

スズメバチ

・ハチ・ムカデ・ブヨなど毒をもった虫に刺されたら、まずは針をピンセットで抜く。毒袋を掴むと毒が体内に入るので注意!
ポイズンリムーバーで毒を吸い出し、水でよく洗い流す。
・ポイズンリムーバーが無ければ、水で洗い流すだけでもOK
・その後、氷水などで冷やす。
・呼吸があらい、歩行が困難など全身症状が出ているなら、一刻も早く病院へ!

蜂やムカデは毒を持つ虫として知られています。とくにハチの場合、2回刺されることにより発生する可能性のあるアナフィラキシーショックが一番怖いです。アナフィラキシーショックで死ぬ事もありえます。

これらの虫に噛まれたとはっきり分かるときは、なるべく早く動物病院に連れて行くのが最もよい対処法になります。

前述のように、まずは症状を確認します。そして、アナフィラキシーショックのような全身症状がでているなら、一刻も早く動物病院に行って下さい。命の危険があります。

全身症状がない場合は、まずは応急処置をすることになります。ハチに刺された応急処置は、基本的には人が刺されたときと同様の対処法になります。

ハチに刺されたあとには、ハチの針が体に刺さったままだと思いますので、まずはピンセットなどを使って、その針を抜いてあげましょう。
ピンセット
抜くときの注意点としては、針だけでなく毒袋も残っている事があるので、指でとるのはやめてください。指で毒袋を挟むと体内に毒が逆流します。ピンセットで根元から抜いてください。

もちろん、犬は痛がると思いますので、一人では難しいかもしれません。その時は二人以上で対応することをおすすめします。

次に、刺された部分を水でしっかり洗い流してあげましょう。ハチの毒はタンパク質で出来ており、水に溶けやすいのです。

このときに、ポイズンリムーバーがあれば便利です。毒を吸い出しながら水で洗い流せば、効果的です。念のために言うと、自分の口で毒を吸い出すのは絶対にやめてください!危険です(やる人はいないと思いますが‥)

患部を触ってしまうと、非常に痛がると思いますので、やさしく洗い流すようにしてあげてください。最後に氷水などでしっかり冷やしてあげることで、腫れと痛みを抑えてあげましょう。

刺された部分が腫れているだけの場合は、まずはこのような応急処置を施して、犬が落ち着いてから動物病院につれていくのが良いでしょう。

こちらの動画では、蜂にさされた場合の応急処置の方法が良く分かります。

ポイズンリムーバーを使って毒を吸い出しながら、水で毒を洗い流しています。ポイズンリムーバーは蜂だけでなくムカデ・ブヨ・蛇など、毒を吸い出すのに使えるので便利です。

愛犬と一緒に山中でキャンプをする時や、犬の散歩中でもポイズンリムーバーを持っていれば安心ですね。

ムカデやブヨの場合もハチと同様に、ポイズンリムーバーで毒を吸い出し、水でしっかり洗い流してから冷やしてください。そして落ち着いてから病院に連れて行きます。

さらに、ムカデの場合は、ぜひ試してもらいたい方法をご紹介します。ムカデの毒は、43度以上の熱により、活性を失うという研究報告があり、これを犬にも同様に応用するのです。(参考:ムカデに咬まれたら・因島総合病院 http://innoshima-hospital.jp/2015/06/08/kenkou_029/)
ムカデ
風呂場などで温度を43度以上に設定し、シャワーを使って患部を温めるのが効果的です。ただし、この「温める」という方法は、咬まれてすぐに対応できる場合だけです。
お湯で温める
時間が経ってから温めると腫れがひどくなることもあるので注意が必要です。

ムカデもハチと同じく、毒を吸い出してから水で洗い流すのが良いのですが、上記のように43度以上のお湯で温める方法もあります。

ダニ刺されなら、ダニは抜かないで病院へ(もし抜くなら細いピンセットで顎を完全に抜く)

ダニに刺されてしまった場合、強い痛みがあるわけではありません。勘違いしやすいのが、引っ張ればすぐにとれるのでは?と考えてしまうことです。

ダニの顎はすごく強靭で、一度犬の体表にがっしりと噛み付いてしまうと、下手に引っ張れば体だけがとれてしまい、顎のある頭は体表に残ったままになってしまうのです。

そのまま放置すれば、残った頭のある部分から炎症が広がり、痛みやかゆみのもとになってしまいます。最悪の場合、皮膚の下まで入り込んで化膿して、手術で摘出するしかないとなります。
手術をうける犬
ダニに刺されたときの一番の応急処置は、ダニの位置を把握して、むやみに触らないということです。そして、すぐに病院に行きましょう。

病院が休診日などで、どうしてもすぐに行けない場合は、なるべく先が細いピンセットを、ダニの顎の根元にいれて抜いて下さい。ダニの体を挟んで引っ張ると、顎だけが体内に残ってしまう可能性があるので注意してください。

さらに、体(胴体部分)を挟んでしまうと、ダニの体液が犬の体内に逆流して、そこから何らかの寄生虫や病原菌がうつる可能性があります。ですから、なるべく病院に行くようにしましょう。

ダニのとり方はこちらの動画が参考になります。

この動画にあるように、まずは先の細いピンセットを用意します。
ピンセット
そして、胴体部分ではなく、なるべく顎に近い根元を挟んで引き抜きます
ダニを引き抜く
胴体部分を挟むと、ダニの体内の病原菌などが犬の体内に逆流するので注意してください!できるだけ、動物病院で抜いてもらいましょう

こちらの動画では、ダニの生態がよくわかりますよ。

動画であるように、ダニが吸血した場合は1cm以上になることもあります。気持ち悪いですね!(汗)
吸血したダニ

犬の虫刺されの予防法

・虫の活動時間帯や活動場所を把握しておく
・ハチは朝方に巣を離れて夕方頃にもどる。
・ムカデは夜に活発に動き回る
・ダニは4~11月頃に活発になる。ノミダニの予防薬を飲ませる
・虫と接触するのは草むらが多い!(特にダニ)

では、愛犬が虫に刺される機会をなんとかして減らしたい。こういうときにどうすればいいのでしょうか?

まずは、ハチやムカデなど、愛犬を指す可能性のある虫の活動時間を把握するようにしましょう。たとえば、ハチは朝方に巣を離れ、夕方ごろにまた巣に戻ると言われています。ムカデは夜光虫なので夜に活発になります。このように、虫の習性を把握することで、その虫と出会う機会を減らすことが可能です。
虫の活動
とくに家の近くに蜂の巣がある場合などは、刺されるリスクが高まりますので、早めに蜂の巣を撤去することが大切です。自分でやるのが難しい場合は、業者に頼むという方法もあります。
蜂
また、虫と出会う機会は草むらであることがとても多いです。なるべくそういった場所を避けるというのも、物理的に虫刺されを予防する手段にはなります。

ですが、草むらのような場所を散歩することは犬にとって楽しい事で、ストレス解消にも役立つものですので、一概に否定しきれません。そんなときには、可能な限りの虫よけ対策をすることをおすすめします。

とくに、草むらで刺されやすい虫はダニになります。しかし、ダニの予防はそこまで難しいものではありません。
ダニ
ダニがよく活動される時期である4~11月ごろ(※地域により多少の差はあります)に、ダニの予防薬を使用することで、ダニによる虫刺されからの予防は可能です。

多くの場合、こういった予防薬はノミに効果のあることも多いので、ノミダニ予防薬を活用することはがおすすめされます。
ノミ
こういった予防薬は動物病院で購入することが可能ですので、ぜひ、かかりつけの動物病院に相談してみてください。

今までの経験上、スーパーなどで販売されている市販のノミダニの予防薬は効き目が悪いです。「シャンプーしても効き目が1ヶ月続きます」と説明書きがあっても、すぐに効果が無くなったり‥。ノミダニの予防薬は病院で購入する事をオススメします。

虫刺されとよく間違える、よく似た病気とその原因

焦る犬
虫刺されによく似ているけども、実は虫刺されではなく別の病気だった、ということも少なくありません。

とくに、皮膚が赤く腫れていたら、虫刺されであるのか、それともなにかの皮膚炎なのか、といった具合に判断が難しいこともあります。迷ったら、まずは動物病院に行くことをオススメします。

歯槽膿漏

(歯槽膿漏の症状)
歯槽膿漏(出典:35 Tooth Root Abscess

顔周りが腫れている、もしかして、虫に刺されたのだろうか?こんなことがあるかもしれません。たしかに、顔まわりは虫にさされやすい場所でもありますし、虫に刺されれば、顔が腫れてしまうこともあります。

ですが、とくに目の下あたりに腫れができているときには、歯槽膿漏の可能性があります。歯槽膿漏とは、犬の奥歯に溜まってしまった歯石が原因で歯茎に炎症が起こり、そのせいで顔まで腫れてしまう病気です。

ひどい場合は腫れた部分に穴が空いてしまうことがあります。腫れた部分には膿がたまるので、犬も痛みを感じていることが多いです。

皮膚病

(表在性膿皮症の症状)
表在性膿皮症(出典:犬の細菌性膿皮症 東京農工大学 岩崎利郎

皮膚病にも多種多様のものが存在します。ここでは、その全てを説明することはできませんが、皮膚病の症状が虫刺されと似てしまうことはよくあることです。

たとえば、皮膚炎の症状がでる病気に、膿皮症というものがあります。膿皮症は細菌が感染することで起こる皮膚炎です。ホットスポットと呼ばれる、赤みのある円形の脱毛が見られるのが特徴です。

赤みを持って、ポツポツとしたイメージで皮膚炎が起きますので、一見なにかの虫刺されではないかと考えてしまいやすいのです。

その違いを素人が判断することは難しいですので、愛犬の皮膚が脱毛していて赤くなっていたら、動物病院にいくことをおすすめします。

腫瘤(しゅりゅう)

なんだかコブみたいのができているな?と思っても、それが虫さされで腫れているのか、別の原因で腫れているのか、それとも腫瘍(いわゆるガン)なのかは、しっかりと検査をしないと分かりません。

急に大きくなることはなかなかありませんが、徐々に大きくなり、ある日、犬の体を触っていたらコブがあってびっくりした、というケースもあります。

単純に体の一部が腫れているから、炎症だろう、虫刺されだろうとは言いきれないので、注意してください。そのコブがもしかしたら、悪いガンかもしれないのです。

皮膚にできるコブにもいろいろなものがあります。悪性のものから良性のものまで様々です。

また、中身が単純に水や脂肪がつまっているだけの、いわゆる単純なできものというケースもあります。水腫や脂肪腫と呼ばれるものです。

こういったコブについては、詳細はやはり動物病院に連れて行かないとわからないですので、しばらくたってもコブが治らないとなれば、これもやはり動物病院へと連れていき、検査してもらいましょう。
病院に行く犬
これらのように、単なる皮膚の赤みや腫れだけでは、虫さされと判断することが難しいケースが多くあります。

虫に刺された瞬間を、しっかりとみていたのであれば別ですが、そうでなければ判断が非常に難しくなります。判断に迷った場合は、まずは動物病院に行きましょう!

(まとめ)犬の虫刺され!やるべきことチェックリスト

それでは、ココまでの話をまとめますね。
局所症状なら応急処置
全身症状があるなら病院へ!

・刺された部分が赤く腫れているだけ(局所症状)なら、まずは慌てず、応急処置
・呼吸があらい、嘔吐、歩行が困難など全身症状があれば、アナフィラキシーショックの可能性もあるので、一刻も早く病院へ!
・ハチ・ムカデ・ブヨなど毒をもった虫に刺されたら、針をピンセットで抜いてから、ポイズンリムーバーで毒を吸い出し水でよく洗い流す。その後、氷水などで冷やす。
・ダニに刺されたら、先の細いピンセットで顎を持って抜く。なるべく病院で抜いてもらう

虫刺されは、痛みや腫れを伴う辛いものであることが多いです。痛みの原因を理解できない愛犬にとっては、更に辛いでしょう。

飼い主として、愛犬に異常がみつかったときに、落ち着いてしっかりと応急処置や対処法を実行できるようになりたいですね。

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