グルメ?ワガママ?食べなくて試行錯誤のご飯タイム。ささみとドックフードを混ぜて一件落着
私は、2人の子供と夫と暮らす28歳の専業主婦です。私の実家で飼っている11歳のメスのトイプードルのお話をご紹介します。名前は「パル」です。
実家では私が子供の頃からずっと犬を飼っており、パルは今から約10年前、それまで飼っていた子を老衰で亡くして落ち込んでいた私たち家族の所にブリーダーさんから縁あって譲り受けた子です。
1歳になるかならないかの年齢で家族になったパルは、始めから誰にでも挨拶する人懐っこい子でした。
お腹は空いているはずなのに、ダイエットタイプのドライフードは食べてくれない
食欲もその時は問題なく、始めの2週間ほどはブリーダーさんの元で食べていたパピー用のドライフードや少量の柔らかいおかゆ等をあげていました。
しかし、年齢的に成犬用のフードに切り替えようと、うちにきたことをきっかけに決めました。
行きつけの獣医さんの所に健康診断やワクチンがてら相談に行くと、「ちょっと太り気味なのでダイエットタイプのドライフードにしてみましょう」と薦められたので購入し、早速当日の晩にあげてみました。
ところが匂いをかいで全く食べず。お腹がすいたら食べるだろうと、そのまま容器に出しておくものの、翌朝になっても全く食べる気配はありませんでした…。
「こんなものいらないよ」と餌を鼻で押し出して隠され…
どうにか食べてもらおうと、いくつか作戦を考えました。最初は「元から食べていたパピー用のフードと混ぜる」です。
パピー用のフードからガサガサ入れているのを見て、嬉しそうにぴょんぴょんはねてシッポを振っていましたが、目の前に出すと一瞬「えっ!」みたいな表情になり、器用に一粒ずつパピー用のフードだけ選り好んで食べだしたのです。
結局、新しいフードは食べず、失敗でした。2つ目は「おかゆを混ぜる」です。ドライフードをお湯でふやかして少量のおかゆをかけてやりました。
一度ぱくっと食べたように見え「成功か!?」と思ったのですが、口の中で器用に舌でおかゆだけ舐めとり、結局フードは吐き捨てられました。しかもその後、容器に残ったフードに鼻でタオルをかけ「こんなものいらないよ」とでも言いたいのか、鼻先でガンガン押し出し、隠してしまったのです。
途方に暮れる日々。空腹で吐くまで食べないことも
3つ目は「やさしく一粒ずつあげてみる」です。
人間の手で(特に母になついていたので)「パルちゃーん、まんまだよ~」と優しくあげてみると、かまってもらって嬉しいのか5粒くらいは食べましたがその後は無視。
ひどい時は空腹で吐くまで食べない日もありました。トイプードルは食が細いですがまさかここまでとは…と途方に暮れてしまいました。
やはり犬も肉食なのだと実感
獣医さんの元へ相談に行くと「お腹が空けばそのうち食べるでしょうが、気になるならササミなどお肉を茹でた汁で柔らかくしてみては」とアイデアをもらいました。
早速ササミを買って帰り、茹で汁をフードにかけ、指でちょっとおしたらつぶれる固さに柔らかくしました。
その日のパルちゃんはいつもと様子が違い、お肉を茹でている匂いに興奮したのか、足下でくるくる回り、嬉しそうに舌をぺろぺろしていました。そして肉汁フードをパルちゃんに出してみるとなんとパクパクっと半分くらい一気に食べてくれました!
その後はお腹がいっぱいになったのか、3分の1ほど残しましたが、快挙でした。やはり犬も肉食なのだと実感しました。
固さや味だけでなく、匂いもキーポイント
ワンちゃんが餌を食べてくれない場合は、固さや味だけでなく匂いもキーポイントかもしれません。
毎回お肉をあげるのも体に良くないですが、風味付け的な意味で肉の茹で汁や、おかゆの上澄みを利用するのも効果的かもしれません。
でもちゃんと獣医さんに相談するのをオススメします。あんまりワガママでグルメになるのも困りものですが、食べてくれると嬉しいですものね。