高齢になってドッグフードを食べてくれない老犬には匂い付けが効果的
私は、動物関係の職に従事している20代の女性です。現在は、庭付きの一軒家で両親と私、そして中型犬の雑種と暮らしています。
私の愛犬は、男の子で今年15歳になりました。今まで、お皿のフードを残すなんて考えられなかった子でしたが12歳を超えたころ、食べ残しが目立つようになりました。
一日分の半分を残した日を境に、私は対策を考え始めるようになりました。
加齢により食欲が減少?
当時、与えていたのはホームセンターに売っているそこそこの値段のドライフードです。うちでは毎回決まったフードを買うことはしていなく、何でも食べる子だったので色んな商品をあげていました。
どのフードも食べ残すことはなく、食べ残し始めた頃も新しいものを与えたタイミングではありませんでした。そのためフード自体の問題というより、加齢に伴うなんらかの原因で食欲を失くしているのだと考えました。
フードをお湯でふやかすと、匂いを嗅ぎに行ったものの、そっぽを向いて去る
まず初めに考えたのは、ドライフード故の固さです。うちの子は歯みがきも全くしていなくて、歯垢も口臭もあり、歯や歯茎が弱くなっている可能性があったからです。
そこで、フードをお湯にふやかしてあげてみることにしました。目の前に置くいてみると、ゆっくり近づいて匂いを嗅ぎに行ったものの、そっぽを向いて去ってしまいました。失敗です。
そのままにして置いてみましたが、いつもよりさらに食べる量は減りました。食感に違和感を感じたのかもしれません。
かつお節の煮汁をかけると、久々にたくさん食べてくれて嬉しくて感動
次に、その頃唯一食欲を見せていた犬用ジャーキーを細かくちぎって混ぜてみました。これは、鼻でフンフンと散らかした後、何粒か食べて去っていきました。
そのまま置いておくとチマチマと何度か食べに行っていたようですが、減った量はいつもとあまり変わりませんでした。
明確な差が出たのは次の作戦です。まず犬用ジャーキーやかつお節など、犬が食べられるものを煮込んでダシを取ります。そして、そのダシをぬるくなるまで冷まし、ドライフードにかけてみました。
ふやけきらない、少し食感の残った状態であげると、ガッつくとまではいかないですが、ゆっくり食べ始めてくれました。完食には至りませんでしたが、久々にたくさん食べてくれて嬉しくて感動してしまいました。
老犬には匂い付けが効果的
あとから分かったことですが、犬は味よりも匂いに敏感で、老化で嗅覚が鈍くなってしまっている子には、フードに匂いのつく工夫をしてあげるといいそうです。たとえば、温めたり匂いの強いものをまぜたりするなどです。
運動させてお腹を減らせるという意見も聞いたことがありますが、うちの子の場合は年齢のこともあり、なるべく激しい長時間の運動は避けてあげたかったので試していません。
ワンちゃんがごはんを食べてくれなくなる理由は様々なので、うちの子では失敗した作戦も、別の子では成功するかもしれません。